画像生成の方法やコツ

【DLsite】AI生成作品は何枚まで入れられる?500枚・11枚・30%の線を形式別にまとめました

※ 一部の記事にPRを含みます。
※ 記事内の情報は2026年9月時点のものです。

DLsiteのAI生成作品の収録枚数の記事のアイキャッチ。積み上がった画像の束に500という線が引かれている図

DLsite に AI で作った作品を出すとき、いちばん先に詰まるのが枚数です。500枚という数字は知られていますが、それが「何を数えた500枚」なのかは、あまり知られていません。

この記事では、DLsite のサークル向けヘルプに書かれている数値を全部拾って、形式別に1枚の表にしました。マンガ・CG は差分込み500枚、音声は本体に11枚、ノベルは挿絵が本体の30%、動画は再生時間の合計1時間。形式が変われば、線を引く単位そのものが変わります。

さらに、この500枚の数え方が独特です。同じ絵をJPGとPNGで入れれば2枚、PDFに入れた画像も1枚ずつ、4枚を並べて1枚に結合しても4枚として数えられます。実際に計算すると、250枚のCG集が、入れ方を変えただけで750枚に化けます。

枚数の話と同じくらい重要なのが、「AI生成作品」と「AI一部利用」のどちらになるかで、売り場も月に出せる本数も変わることです。AI生成作品になると申請は各月3作品まで、つまり年36本が上限になります。販売日の指定もできません。

数値はすべて DLsite のサークル向けヘルプの記載です。本文には「2024年4月3日現在」と書かれていますが、ページ自体は2026年8月から9月にかけて直っています。この食い違いについても後半で触れます。確認日は2026年9月4日です。

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※最終データ更新:2026年9月
※上記画像はCanva AIAnime Geniusで制作

Contents
  1. DLsiteのAI申告は3つの層でできている
  2. 層1 どこからが「AI生成作品」になるのか
  3. 層2 AI生成作品は何枚まで入れられるのか
  4. 500枚は「見た目の枚数」ではない
  5. 層3 申告しないと何が起きるのか
  6. AI生成作品になると何を失うのか
  7. 枚数の前に、そもそも登録できない条件がある
  8. AI一部利用のまま出すには何を諦めるのか
  9. 同じ作品でも、売り場が変わると判定が変わる
  10. 本文の日付と、実際に直っている日付が違う
  11. よくある質問
  12. まとめ
  13. 出典

DLsiteのAI申告は3つの層でできている

枚数の話は、3つの層のうちの2つ目にある層1 どちらのオプションになるかAI一部利用 から AI生成作品 に格上げされる線。形式ごとに単位が違う音声 11枚 / ノベル 30% / ゲーム プログラムの大部分 / 素材 一律層2 AI生成作品になったとき、何枚まで入れられるか収録の上限。ここが500枚。セット作品だけ2倍になる差分込み 500枚 / セット・総集編 1000枚 / 動画 合計1時間層3 申告しなかったら何が起きるか全画像の制作経緯データの提出を求められ、出せなければ会社側で付与される内製でも外注でも同じ。労力や時間は考慮されない層1を越えた瞬間に層2の上限が掛かる。この2つは別の数字なので混ぜない
DLsiteのAI申告に関わる数値を3つの層に整理したもの当編集部が DLsite サークル向けヘルプの記載から作成(2026年9月4日 確認)
枚数は3つの層の2つ目層1 どちらになるか格上げの線。形式ごとに単位が違う音声11枚/ノベル30%層2 何枚まで入るか収録の上限。ここが500枚セット・総集編は1000枚動画は合計1時間層3 申告しないと全画像の制作経緯データを求められる。出せなければ会社側で付与される層1と層2は別の数字
DLsiteのAI申告に関わる数値を3つの層に整理したもの当編集部が DLsite サークル向けヘルプの記載から作成(2026年9月4日 確認)

枚数の話に入る前に、全体の見取り図を出します。DLsite の記載を読むと、AI に関わる数値は性質の違う3つの層に分かれています。この3つを混ぜて読むと、必ずどこかで矛盾します。

層1は、作品が「AI一部利用」で済むのか「AI生成作品」になるのかを決める線です。ここで使われる単位は形式ごとにばらばらで、音声は枚数、ノベルは比率、ゲームはプログラムの分量です。

層2は、「AI生成作品」になった作品に掛かる収録の上限です。有名な500枚はここにあります。層1を越えていない作品には、この上限の話は出てきません。

層3は、申告そのものが疑われたときに何を求められるかです。ここには枚数は出てきませんが、実際にいちばん困るのはこの層です。

何を決めているか 単位 代表的な数値
層1 AI一部利用 か AI生成作品 か 形式ごとに別 音声11枚 / ノベル30% / ゲームは大部分
層2 AI生成作品の収録上限 枚数と時間 差分込み500枚 / セット1000枚 / 動画1時間
層3 申告が疑われたときの扱い 資料の提出 全画像の制作経緯データ

この記事は層1から順に降りていきます。先に自分の作品がどの層の話をしているのかを決めてから読むと、数字が混ざりません。

層1 どこからが「AI生成作品」になるのか

同じ「AI生成作品になる線」でも、形式ごとに測る単位が違う絶対数で引く音声・音楽 本体に11枚以上比率で引くノベル 挿絵が本体の30%以上ゲーム プログラムの大部分割合主体かどうかで引くマンガ・CG メインがAI生成なら該当主体線を引かない素材 一律でAI生成フロア一律画像が脇役の形式は「枚数」、画像が本体に混ざる形式は「比率」で線が引かれているただしゲームだけは絵ではなくプログラムの分量で判定され、素材はそもそも線が無い市販のAI音声合成ソフトは、どちらのオプションも要らない「AIを使ったら必ず申告」ではない
形式ごとの「AI生成作品」への格上げ条件を単位別に並べたもの当編集部が DLsite サークル向けヘルプの記載から作成(2026年9月4日 確認)
形式ごとに測る単位が違う絶対数で引く音声・音楽 本体に11枚以上比率で引くノベル 挿絵が本体の30%以上ゲーム プログラムの大部分主体かどうかで引くマンガ・CG メインがAI生成線を引かない素材 一律でAI生成フロア画像が脇役なら枚数、本体に混ざるなら比率で引かれる市販のAI音声合成ソフトは対象外
形式ごとの「AI生成作品」への格上げ条件を単位別に並べたもの当編集部が DLsite サークル向けヘルプの記載から作成(2026年9月4日 確認)

DLsite に AI を使った作品を出すときは、申請時に2つのことをします。「AI生成作品」か「AI一部利用」のどちらかのオプションを選ぶことと、作品紹介文にAIの利用程度と利用箇所を書くことです。

この2つのオプションの違いは、言葉としてはこう決まっています。

「AI生成作品」オプション : AIでの生成物をメインコンテンツとして利用している場合

「AI一部利用」オプション : マンガ、ゲームの背景使用等、AI生成物の利用が限定的な部分に留まり、購入するユーザー様が一部のみのAI利用であると納得いただけるような制作物の場合

DLsite サークル向けヘルプ「『AI生成作品』と『AI一部利用』の違いについて」 — cs-circle.dlsite.com

言葉だけを読むと「メインかどうか」という主観の話に見えます。ところが形式別のヘルプまで降りると、この主観が数値に落とされています。しかも形式ごとに単位が違います。

形式 AI一部利用で済む範囲 AI生成作品になる線 線の単位
マンガ 背景など限定的な部分 メインコンテンツにAI生成画像を使用 主体かどうか
CG・イラスト集 限定的な部分 主体がAI生成物 主体かどうか
音声・音楽 紹介メイン画像などへの利用 本体データ内にAI生成画像を11枚以上収録 枚数
ノベル 表紙・挿絵での利用 挿絵の割合が本体データの30%以上 比率
ゲーム 補助的・部分的なプログラム利用 プログラムの大部分をAIに書かせた場合 分量
動画 記載なし 収録できる時間と枚数で制限 時間と枚数
素材 なし AI生成画像を使えば一律 線を引かない

ここから形式ごとに見ていきます。

マンガ・CG イラスト集は「主体かどうか」で決まる

マンガと CG・イラスト集には、格上げの数値がありません。メインコンテンツに AI 生成画像を使っていれば、それだけで「AI生成作品」です。

注意したいのは加工の扱いです。漫画風に加工した場合でも、メインコンテンツに AI 生成画像を使っているなら「AI一部利用」ではなく「AI生成作品」になります。絵柄を寄せても判定は変わりません。

制作過程も見られます。AI 生成画像をトレスして描き直した場合や、AI 生成画像を下絵にして模写した場合も「AI生成作品」に該当します。ヘルプにはこう書かれています。

上記加工や作成にあたりかかった労力や時間等は考慮されていないものとなりますためご注意ください

DLsite サークル向けヘルプ「『AI生成作品』と『AI一部利用』の違いについて」 — cs-circle.dlsite.com

手を入れた量で線が動くことを期待しないほうが安全です。「AI から出発したかどうか」だけが見られています。

もうひとつ、形式そのものを変えられる場合があります。コマ割りや吹き出しなど漫画作品としての構成が見られない場合は、作品形式が『漫画』から『CG作品』に変更されることがあります。枚数だけ並べて漫画として出すつもりなら、先に構成を作っておく必要があります。

音声・音楽は「11枚」で切り替わる

音声作品は、AI 画像が主役ではありません。そのため紹介メイン画像などへの AI 生成画像の利用は「AI一部利用」で済みます。

ただし本体側に画像を入れると話が変わります。同梱している AI 生成画像が作品内全体で11枚以上になると、「AI生成作品」として扱われる可能性があります。

この11枚という数字は、他の形式と比べるとかなり小さい線です。CG 集の上限500枚と比べると、約45分の1の水準になります。音声作品にイラストを添えていくと、思ったより早くこの線に触れます。

入れ方 本体内のAI生成画像 判定
紹介メイン画像だけに使う 0枚 AI一部利用
ジャケットと差分を数枚だけ同梱 10枚まで AI一部利用
シーンごとの立ち絵を同梱 11枚以上 AI生成作品として扱われる可能性

もうひとつ、音声作品には例外があります。市販の AI 音声合成ソフトを使った場合は、現状「AI生成作品」「AI一部利用」のどちらのオプションも必要ありません。合成音声を使ったから申告が要る、という話にはなっていません。

ノベルは「本体データの30%」で切り替わる

ノベル作品も、AI 画像は主役ではありません。表紙や挿絵にだけ AI 生成画像を使っている場合は「AI一部利用」です。

線は比率で引かれています。AI 生成画像を使った挿絵の割合が本体データの30%以上になると、「AI生成作品」としての取り扱いになります。

文章側にも線があります。AI を利用して文章の大部分を作成した場合は「AI生成作品」です。挿絵が0枚でも、文章の作り方だけで格上げされます。

30%が何の30%なのかは書かれていない

  • 原文は「挿絵の画像比率は本体データの30%まで」で、ページ数の比なのかデータ容量の比なのかは書かれていません
  • ページ比なら、200ページのノベルに挿絵を60ページ入れた時点で線に触れます
  • 容量比なら、テキストは軽く画像は重いので、挿絵の枚数がずっと少なくても線に触れます
  • どちらとも読めるので、挿絵を厚く入れる予定なら申請前に問い合わせたほうが確実です

この曖昧さは実務では効きます。テキストファイルは数百キロバイト、挿絵は1枚で数メガバイトになることが珍しくないためです。容量で数えられた場合、挿絵が数枚でも30%を超える可能性があります。

ゲームは絵とプログラムを別々に見る

ゲーム作品は、判定の軸が2本あります。絵の枚数と、プログラムの書き方です。

プログラム側の線は明快です。AI の使用が補助的・部分的な場合は「AI生成作品」「AI一部利用」のどちらにも該当しません。プログラムの大部分を AI に書かせた場合だけ「AI生成作品」になります。

これは他の形式と比べると緩い扱いです。コードの補完に AI を使っただけなら、申告そのものが不要ということになります。

絵の側には枚数の上限があります。イベント絵は差分込みで500枚相当が上限です。ここには少し独特な追加があります。

ただしその他画像についても性的な表現を含む画像群は枚数制限対象に含むものとします。

DLsite サークル向けヘルプ「AI作品についてのよくあるご質問」 — cs-circle.dlsite.com

つまりイベント絵という区分に入っていなくても、性的な表現を含む画像群は枚数に数えられます。逆に、そこに当たらない立ち絵や差分は基本的に枚数に換算されません。成人向けのゲームでは、この差が大きく効きます。

もうひとつ、形式そのものの制限があります。APK 単体での登録は現在受け付けられていません。

動画は枚数ではなく時間で決まる

動画作品だけは、線の単位が時間です。1作品あたりに収録できる動画の再生時間の合計は1時間まで、セット作品・総集編の場合は合計2時間までです。

ただし画像の枚数もついてきます。スライドショー動画などでスライド内に使える AI 生成画像は最大500枚までです。動画作品に画像が同梱されている場合は、合わせて500枚以内に収める必要があります。

スライドショー形式には追加の確認があります。1つのファイルに多量の AI イラストを収録した場合、動画に使用した画像を資料として求められることがあります。動画にまとめれば枚数が見えなくなる、とはなっていません。

素材作品は線がなく一律になる

素材作品には格上げの線がありません。AI 生成画像を利用した素材作品は、一律で AI 生成フロアでの取り扱いになります。

枚数の上限は他と同じ考え方です。サイズ違いの差分を作った場合は、差分を含めて500枚が最大収録枚数になります。音声素材の場合は音声作品と同じ扱いです。

線の引き方は3種類しかない

形式別に見てきた線を、単位でまとめ直すと3種類に収まります。絶対数で引くもの、比率で引くもの、線を引かず一律にするものです。

線の引き方 形式 数値 その形式でAI画像はどの位置にあるか
絶対数 音声・音楽 本体に11枚以上 脇役。あくまで添え物として入る
比率 ノベル 本体データの30%以上 本文に混ざって本体の一部になる
比率 ゲーム プログラムの大部分 絵ではなくプログラムで判定される
主体判定 マンガ・CG 数値なし 主役。数える必要がない
一律 素材 数値なし 素材そのものがAI生成物になる

この並べ方をすると、法則が半分だけ見えます。AI 画像が脇役の形式は枚数で、本体に混ざる形式は比率で線が引かれています。音声とノベルはこの読み方で説明が付きます。

ただし残り半分は説明が付きません。ゲームのイベント絵は本体に混ざるのに枚数で引かれていますし、素材にはそもそも線がありません。形式の性質から線の単位を推測すると、この2つで外れます。

実務上の結論は単純です。自分の形式のヘルプを読んでから数え始めることです。他の形式の数値をそのまま持ってくると、単位から間違えます。

層2 AI生成作品は何枚まで入れられるのか

AI生成作品の収録上限。セット作品だけが一律で2倍になる単品(差分込み)500 枚セット・総集編1000 枚動画(単品)1 時間動画(セット)2 時間ゲームのイベント絵500 枚相当2倍になるのは層2の上限だけ。層1の格上げの線(音声11枚・ノベル30%)は2倍にならないセットにしても「AI生成作品かどうか」の判定は緩まず、入れられる量だけが増える
AI生成作品の収録上限と、セット作品での倍率当編集部が DLsite サークル向けヘルプの記載から作成(2026年9月4日 確認)
セットだけ一律で2倍になる単品(差分込み)500 枚セット・総集編1000 枚動画(単品)1 時間動画(セット)2 時間2倍になるのは上限だけ音声11枚・ノベル30%の格上げの線は2倍にならない
AI生成作品の収録上限と、セット作品での倍率当編集部が DLsite サークル向けヘルプの記載から作成(2026年9月4日 確認)

ここからが層2です。層1の線を越えて「AI生成作品」になった作品には、収録できる量の上限が掛かります。

基本の数字はこうなっています。

1作品当たりのAI生成イラストの収録枚数は差分込みで500枚まで、セット作品・総集編の場合は1000枚までとさせていただきます。

DLsite サークル向けヘルプ「AI生成作品の販売に関して」 — cs-circle.dlsite.com

セット作品と総集編には条件が付きます。DLsite で過去に販売したことがない作品は、セット作品・総集編として扱われません。最初から1000枚で出すことはできない仕組みです。

2倍になるのは上限だけで、格上げの線は動かない

ここで数値を並べ直すと、ひとつ規則性が出てきます。セット作品になったとき、枚数は500枚から1000枚へ、動画は1時間から2時間へと、どちらもちょうど2倍になっています。

一方で、層1の線には倍率が付いていません。音声作品の11枚も、ノベル作品の30%も、セットにしたからといって22枚や60%にはなりません。

数値 単品 セット・総集編 倍率
AI生成イラストの収録枚数 500枚 1000枚 2倍
動画の再生時間 1時間 2時間 2倍
音声作品が格上げされる枚数 11枚 記載なし 倍率なし
ノベル作品が格上げされる比率 30% 記載なし 倍率なし

この違いは、層1と層2が別の目的で作られていることを示しています。層1は「どの売り場で売るか」を決める線なので、まとめ売りにしても緩みません。層2は「1本にどれだけ詰め込めるか」の話なので、本数が増えれば増えます。

実務ではこう使えます。500枚を超えそうなCG集は、過去に販売した作品を束ねる総集編にすれば1000枚まで入ります。ただし新作を最初から総集編として出す道はありません。

1000枚で出すには、先に分けて出しておく必要がある

セット作品と総集編には、枚数以外の条件が付いています。DLsite で過去に販売したことがない作品は、セット作品・総集編として取り扱われません。

これは順序の制約です。最初から1000枚の総集編として新作を出すことはできません。まず単品として販売した実績を作ってから、それらを束ねる形になります。

枚数の多い企画を考えているなら、出す順番から設計しておくと詰まりません。500枚を超える規模のCG集は、先に上限内の単品として何本かに分けて販売し、そのあとで総集編にまとめる流れになります。

ここでも月3作品の上限が効いてきます。分割した単品と総集編は、それぞれ1本として申請数にカウントされます。3本に分けて出してから総集編を出す計画なら、申請だけで最低2か月かかる計算です。

500枚は「見た目の枚数」ではない

絵は250種類のまま。入れ方だけでカウントが3倍になるJPGだけ250 カウントJPG+PNG500 カウントJPG+PDF500 カウントJPG+PNG+PDF750 カウント上限500枚数えられるのは「絵の種類」ではなく「作品に入っている画像の数」同じ絵をJPGとPNGで入れれば2枚。PDFの中の画像も1枚ずつ数えられる4枚を並べて1枚に結合しても4枚。紹介画像やサンプル画像を同梱しても足されるAI生成作品では、手描きの絵もAI生成イラストとしてカウントされる(ゲームを除く)
同じ250枚のCG集を、ファイルの入れ方別に当編集部で計算したもの計算は当編集部で算出。カウント方法は DLsite サークル向けヘルプの記載による(2026年9月4日 確認)
絵は250種類のまま入れ方でカウントが3倍にJPGだけ250JPG+PNG500JPG+PDF500JPG+PNG+PDF750数えるのは絵の種類ではなく入っている画像の数PDFの中の画像も1枚ずつ結合しても個別に数える
同じ250枚のCG集を、ファイルの入れ方別に当編集部で計算したもの計算は当編集部で算出。カウント方法は DLsite サークル向けヘルプの記載による(2026年9月4日 確認)

500枚という数字でつまずくのは、たいてい数え方のほうです。DLsite が数えているのは「絵の種類」ではなく「作品に入っている画像ファイルの数」です。

原則はこう書かれています。

原則出力されたAIイラスト1枚につき1カウントとします。

DLsite サークル向けヘルプ「AI作品についてのよくあるご質問」 — cs-circle.dlsite.com

問題はこの原則に付いている例外のほうです。順番に見ていくと、直感からずれるものが5つあります。

同じキャラクターの元絵と、表情差分・服の色差分・ポーズ差分を並べた図。見た目は同じキャラクターでも4枚として数えられる
同じキャラクターでも、表情・色・ポーズを変えれば別々に数えられる。この4枚で4カウント当編集部が生成(2026年9月5日)。カウント方法は DLsite サークル向けヘルプの記載による

上の4枚は、見た目には同じキャラクターの1種類に見えます。表情を変え、服の色を変え、ポーズを変えただけです。

それでも4カウントです。差分は最初から500枚に含まれる前提なので、ここを減らしても特別な効果はありません。減らした枚数がそのまま減るだけです。

同じ絵でもファイル形式を変えれば別の1枚になる

1つの画像ファイルを形式別に複数同梱した場合、そのファイル数でカウントされます。同じ絵をJPGとPNGの両方で入れたら2枚です。

高画質版と軽量版を両方入れるのは、購入者にとっては親切な作り方です。ところが枚数の上限から見ると、収録できる絵の種類が半分になります。

PDFは中の画像を全部数える

PDF を用意する場合、PDF 内の画像も個別にカウントされます。JPG ファイル500枚に加えて、その内容をまとめた PDF を添付すると超過になります。

ヘルプには合否の例まで書かれています。

収録の内容 判定
JPGファイル250枚+PDF1ファイル(250ページ) 問題なし
JPGファイル500枚+PDF1ファイル(500ページ) 超過
JPGファイル500枚に加え作品紹介画像やサンプル画像を同梱 超過

PDF は1ファイルなので1枚に見えます。実際には中身のページ数だけ数えられます。

もうひとつ、AI 作品には制限があります。AI 作品については PDF の代理作成は受け付けられていません。PDF 同梱のタグを付けても、本体データ内に PDF が無ければタグは外されます。

結合して1枚にしてもばらして数えられる

複数の画像を並べて1枚に結合した場合も、個別にカウントされます。4枚を並べたまとめ画像を100枚入れれば、400カウントです。

これは動画にも同じ考え方が及んでいます。スライドショー動画などで多量の AI イラストを1つのファイルに収録した場合、その収録物についての資料を求められることがあります。まとめれば数が減る、という抜け道は塞がれています。

紹介画像やサンプル画像を同梱すると足される

作品紹介画像およびサンプル画像を本体に同梱する場合、それらもカウントに含まれます。販売ページに出す絵をおまけとして本体に入れると、その分だけ上限が減ります。

逆方向の注意もあります。作品紹介画像やサンプル画像に載せた絵が作品本体に収録されていないケースが指摘されています。収録しない画像は販売ページ上に掲載しないよう求められています。

AI生成作品では、手描きの絵もカウントされる

これがいちばん見落とされやすい項目です。AI生成作品として登録した作品では、ゲーム作品を除き、AI生成物以外のイラストが含まれていても AI 生成イラストとしてカウントされます。

つまり「AI が半分、手描きが半分」の500枚は通りません。作品全体が AI 生成作品になっている以上、中の内訳は問われずに全部数えられます。

ゲーム作品だけが除外されているのは、前の節で見たとおり、ゲームには別の枚数ルールがあるためです。

入れ方だけで250枚が750枚になる

ここまでの規則を、実際の作品にあてはめて計算してみます。絵は250種類しか用意していない CG 集で試算します。

収録の仕方 絵の種類 カウントの内訳 合計 500枚の上限
JPGのみ 250種類 JPG 250 250 収まる
JPGとPNGの両方を同梱 250種類 JPG 250 + PNG 250 500 ちょうど上限
JPGと250ページのPDF 250種類 JPG 250 + PDF内 250 500 ちょうど上限
JPGとPNGと250ページのPDF 250種類 250 + 250 + 250 750 超過
JPGとPNGにサンプル10枚を同梱 250種類 250 + 250 + 10 510 超過
4枚結合のまとめ画像を100枚追加 250種類 JPG 250 + 結合分 400 650 超過

同じ250種類の絵が、入れ方だけで250から750まで動きます。3倍の開きです。

この計算から出てくる実務の目安は単純です。絵の種類を上限の半分までにしておけば、形式違いを1つ足しても収まります。JPGとPNGを両方入れたいなら、絵は250種類が上限になります。

枚数を減らしたいときに先に外すもの

  • 同じ絵の形式違い。JPGとPNGのどちらか片方にすれば、それだけでカウントが半分になります
  • まとめPDF。中のページ数がそのまま加算されるので、外すと効きが大きいです
  • 本体に同梱した紹介画像とサンプル画像。販売ページ側にだけ置けばカウントされません
  • 結合したまとめ画像。1枚に見えても中の枚数で数えられるので、外しても減る枚数は同じです

逆に、外しても効かないものもあります。差分は最初から500枚に含まれる前提なので、差分を減らしても特別な効果はありません。減らした枚数がそのまま減るだけです。

自分の作品を数える手順

規則が5つあると、頭の中で数えるのは難しくなります。入稿するフォルダをそのまま数えるのがいちばん確実です。

入稿フォルダから数える順番

  1. 本体データに入れるフォルダの中の画像ファイルを、拡張子を問わず全部数えます。同じ絵の形式違いもここで別々に数えられます
  2. PDFが入っていれば、そのPDFのページ数のうち画像が載っているページ数を足します。1ファイルとして数えません
  3. 複数の絵を並べて1枚にした画像があれば、その中に入っている絵の数に置き換えて足します
  4. 紹介画像やサンプル画像を本体に同梱しているなら、その枚数も足します
  5. 合計が500枚を超えていないかを見ます。セット作品と総集編の場合は1000枚です

ここで気をつけるのは1番です。AI生成作品として登録する場合、手描きの絵も同じように数えます。「AIで作ったものだけ」を選り分ける必要はありません。ゲーム作品だけが例外です。

数え終わったら、上限との距離も見ておくと安心です。形式違いを1つ足す予定があるなら、その時点の枚数が上限の半分に収まっている必要があります。あとから高画質版を追加して超過する、という手順の失敗が避けられます。

動画作品の場合は、数えるものが2つになります。収録する動画の再生時間の合計と、スライドなどに使ったAI生成画像の枚数です。時間は1時間まで、画像は500枚までで、どちらか一方でも超えると入りません。

層3 申告しないと何が起きるのか

ここまでは自分から申告する場合の話です。申告しなかった場合、あるいは申告の内容が疑われた場合には、別の手続きが始まります。

ヘルプにはこう書かれています。

AI生成と見受けられる生成物について、AI生成オプションがついていない場合、作品内の全画像に対して下書き・ラフを含む作成初期からの製作経緯が確認できるデータ(PSD等)の提出を求めます。

DLsite サークル向けヘルプ「AI生成作品の販売に関して」 — cs-circle.dlsite.com

ここで求められているのは「作品内の全画像」です。疑われた数枚ではありません。500枚のCG集なら、500枚すべてについて下書きからの経緯が要ります。

出せなければ会社側でオプションが付く

資料を提出できない場合、あるいは AI 生成ではないと判断できない場合は、DLsite 側で AI 生成作品オプションが付与されます。

これは「疑わしきは罰せず」ではありません。証明できないほうが不利になる作りです。手描きで作った作品でも、途中の PSD を残していなければ説明する手段がないことになります。

この構造から出てくる実務上の備えは1つです。手描きで作っているなら、作業ファイルを消さずに残しておくことです。完成した PNG だけを残す運用では、疑われたときに出すものがありません。

外注でも「知らなかった」は通らない

外注の場合の扱いも書かれています。外注先に AI 使用の有無を確認し、AI オプションを適切に設定する義務がサークル側にあります。

ヘルプの言い方は明確です。

AI生成物を利用したとみられるが、AIオプションの設定が適切ではないと判断される場合、内製・外注の如何を問わずその証明を求める場合があります。

DLsite サークル向けヘルプ「『AI生成作品』と『AI一部利用』の違いについて」 — cs-circle.dlsite.com

「内製・外注の如何を問わず」と書かれています。外注先が AI を使ったかどうかを把握していない、という状態は理由になりません。

外注するときに先に決めておくこと

  • AIの使用可否を発注の条件として先に書いておきます。あとから聞くと確認が取れないことがあります
  • 納品物に作業ファイルを含めてもらいます。証明を求められたときに出せるのはこれだけです
  • AIを使ってよい場合は、どの工程で使ったかを書いてもらいます。紹介文にAI利用箇所を書く義務があります
  • 下絵や加筆の有無も聞いておきます。AI画像をトレスした場合もAI生成作品に該当します

紹介文の記載も申告の一部です。オプションを選ぶだけでなく、作品紹介文に AI の利用程度と利用箇所を購入者に分かりやすく書くことが求められています。

AI生成作品になると何を失うのか

格上げされると、年間に出せる本数に天井ができるAI一部利用本数の上限に関する記載なしAI生成作品各月3作品まで = 年36本本数のほかに変わるもの売り場 AI生成作品はAI生成フロア。AI一部利用は同人フロア販売日 希望日を設定しても添えない。販売日と審査状況の問い合わせにも回答されない販売順 申請順に販売されるとは限らず前後する予告作品 受付停止。PDFの代理作成も受け付けられない女性向け作品とスマホゲーム作品は新規受付を一時停止中
AI生成作品になった場合に変わる条件年36本は当編集部で算出。条件は DLsite サークル向けヘルプの記載による(2026年9月4日 確認)
出せる本数に天井ができるAI一部利用本数の上限の記載なしAI生成作品各月3作品=年36本本数のほかに変わるもの売り場がAI生成フロアになる販売日の希望が通らない審査状況の問い合わせに回答されない予告作品は受付停止女性向けとスマホゲームは新規受付を一時停止中
AI生成作品になった場合に変わる条件年36本は当編集部で算出。条件は DLsite サークル向けヘルプの記載による(2026年9月4日 確認)

枚数を気にする理由は、上限を超えると登録できないからだけではありません。「AI生成作品」になった時点で、販売の条件がいくつも変わります。

売り場が変わる

AI生成作品は AI 生成フロアで取り扱われます。AI一部利用の作品は同人フロアです。

これは棚が分かれるということです。同じジャンルの作品を探している購入者が、同じ一覧の中で自分の作品を見るとは限りません。

販売日を指定できない

通常の作品は、申請日から3日後以降で販売希望日を指定できます。AI生成作品については販売日の指定が受け付けられません。

さらに問い合わせも制限されます。販売日および審査状況に関する問い合わせにも回答されません。審査と販売準備の状況によっては、申請から販売開始まで時間がかかることも明記されています。

販売順にも保証がありません。必ずしも申請した順に販売されるわけではなく、前後する場合があります。シリーズものを順番どおりに出したい場合は、先に販売したい作品の販売開始を待ってから次を登録する方法が案内されています。

申請は各月3作品まで。年に直すと36本

本数の制限が付きます。AI生成作品の申請は各月3作品までです。月替わりのタイミングで申請数がリセットされます。

この数字を年単位に直すと、1サークルが1年間に出せる AI 生成作品は最大36本という計算になります。AI一部利用の作品にはこうした本数の記載がありません。

基準は販売日ではなく申請日です。ヘルプには可否の例が具体的に書かれています。

申請の仕方 判定 理由
5月31日に3作品、6月1日に3作品 問題なし 月替わりで申請数がリセットされる
5月1日に3作品、5月30日に1作品 不可 同じ月に4作品になる
5月1日に6作品(2か月分をまとめて) 不可 翌月分の前倒しは認められない

カウントされる作品とされない作品も分かれています。言語別に出した作品、マンガやゲームなど形式別に出した作品はカウントされます。審査のうえ販売不可となった作品と、差し替え申請はカウントされません。

同じ内容を多言語で展開する予定がある場合は、この点が効きます。1作品を3言語で出すと、それだけでその月の枠を使い切ります。

複数サークルでの回避は同一サークル扱いになる

サークルを増やして本数を稼ぐ方法は塞がれています。同一運営で複数のサークルを作成し、超過して申請することは認められていません。

総合的に判断し、同一運営による複数サークルからの申請と見受けられた場合には、その時点で同一サークルとして対応させていただきます。

DLsite サークル向けヘルプ「AI生成作品の販売に関して」 — cs-circle.dlsite.com

違反が見られた場合の措置も書かれています。登録の制限や、以降の取引を断られる場合があります。枚数の超過よりも重い扱いです。

受付そのものが止まっている枠がある

AI生成作品には、現在受け付けられていない枠があります。女性向け作品とスマホゲーム作品は、新規作品の受付が一時的に停止しています。準備が整い次第、AI 生成フロアで受付が再開されるとされています。

販売中の作品には影響しないと書かれています。影響するのはこれから出す新作です。

予告作品も受付が停止しています。発売前に作品ページを出しておく使い方は、AI生成作品ではできません。

枚数の前に、そもそも登録できない条件がある

枚数を数える前に確認しておく項目が3つあります。ここに触れると、枚数が収まっていても登録できません。

写実的なAI生成イラストは取り扱われない

ヘルプの記載は短く、そして明確です。写実的な AI 生成されたイラストを含む場合は取り扱いできないとされています。

実写に寄せた絵柄でAI画像を作っている場合は、枚数の話に入る前にここで止まります。

特定の作家の絵柄の模倣は断られる場合がある

絵柄の模倣についても記載があります。特定のクリエイターの絵柄を模倣したとみられる AI 生成物は、取り扱いを断られる場合があります。

一方で、学習元そのものは判定に影響しません。自分のイラストを AI に学習させて出力した場合でも、学習元に関わらず、AI 生成物が主体となる作品は「AI生成作品」です。自分の絵で学習させたから「AI一部利用」になる、ということはありません。

隠蔽処理が無い作品は登録できない

成人向けの作品では、修正の有無が登録の条件です。性器または性器を連想する部位など、必要な箇所に隠蔽処理が施されていない作品は登録できません。

これは AI 作品に限った話ではありませんが、AI で大量に生成した画像を一括で入稿する場合は特に効きます。500枚のうち1枚でも処理が漏れていれば、そこで止まります。

AI一部利用のまま出すには何を諦めるのか

線の手前で止めると、販売の条件がまるごと戻ってくるAI一部利用で出せると同人フロアで販売できる月の本数に上限が付かない販売日を指定できる予告作品を出せる500枚の収録上限が掛からないそのために諦めるもの音声 本体に入れる画像は10枚までノベル 挿絵は本体の30%未満までノベル 文章の大部分をAIに書かせないゲーム プログラムはAI補助に留めるCG・マンガ AIは背景など限定的にAI一部利用でも、作品紹介文にAIの利用程度と利用箇所を書く義務は残るオプションを選ばずに黙って出すことは、どちらの区分でもできない
AI一部利用に留めた場合に戻る条件と、そのための制約当編集部が DLsite サークル向けヘルプの記載から作成(2026年9月4日 確認)
線の手前で止めると条件が戻るAI一部利用で出せると同人フロアで販売できる月の本数に上限が付かない販売日を指定できる500枚の上限が掛からないそのために諦めるもの音声 本体の画像は10枚までノベル 挿絵は30%未満までゲーム AIは補助に留めるCG・マンガ 背景など限定的に紹介文への記載義務はどちらの区分でも残る
AI一部利用に留めた場合に戻る条件と、そのための制約当編集部が DLsite サークル向けヘルプの記載から作成(2026年9月4日 確認)

ここまでは「AI生成作品になった場合」の話でした。逆から考えると、層1の線の手前で止まれば、これらの制限はどれも掛かりません。

AI一部利用のまま出せると、条件はこう変わります。販売は同人フロア、月の本数に上限は付かず、販売日を指定でき、予告作品も出せます。500枚の収録上限も、AI生成作品に対する制限なので掛かりません。

ただし、そのために形式ごとに何かを諦める必要があります。

形式 AI一部利用に留めるための条件 諦めることになるもの 現実的か
音声・音楽 本体に同梱するAI生成画像を10枚まで シーンごとの立ち絵や差分の同梱 やりやすい
ノベル 挿絵を本体の30%未満に抑え、文章はAIに任せない 挿絵を厚く入れた読ませ方 やりやすい
ゲーム プログラムはAI補助に留め、絵をAI主体にしない AIでイベント絵を量産する作り方 作品による
マンガ AIの利用を背景など限定的な部分に留める キャラクターをAIで作ること 難しい
CG・イラスト集 主体をAI生成物にしない 企画そのもの ほぼ不可能
素材 AI生成画像を使わない 企画そのもの 不可能

この表を見ると、選択の余地がある形式とない形式がはっきり分かれます。音声とノベルは、AI画像の入れ方を調整するだけで区分を選べます。一方でCG集と素材集は、AI画像そのものが商品なので、線の手前に留まる道がありません。

音声作品は10枚と11枚で扱いが変わる

音声作品の11枚という線は、実務では調整しやすい数字です。紹介メイン画像に使うぶんは本体データに入らないので、この枚数には響きません。

効いてくるのは、購入特典として画像を同梱する場合です。ジャケットと差分をいくつか入れる程度なら10枚に収まります。シーンごとの立ち絵を全部入れると、すぐに超えます。

10枚と11枚の差で、販売フロアも月の本数の上限も変わります。1枚の差としては大きい変化です。特典画像を増やす前に、この線を確認しておくと後戻りせずに済みます。

ノベルは文章側の線も見る

ノベル作品で見落とされやすいのが文章側です。挿絵を30%未満に抑えても、文章の大部分をAIで作っていれば「AI生成作品」になります。

この2つは独立した条件です。片方だけを満たしても、もう片方で引っかかれば格上げされます。挿絵の枚数を数えるときに、文章の作り方も一緒に確認しておいてください。

紹介文への記載義務はどちらでも残る

どちらの区分になっても、やることが1つ残ります。作品紹介文に、AIの利用程度と利用箇所を購入者に分かりやすく書くことです。

オプションの選択と紹介文の記載は、申請時に必要な2点として並べて書かれています。AI一部利用だから何も書かなくてよい、ということにはなりません。

同じ作品でも、売り場が変わると判定が変わる

DLsite の数値は DLsite の中でしか通用しません。同じ1作品を別の売り場に出すと、判定が変わることがあります。

いちばん分かりやすいのが、AI の挿絵を入れた小説です。DLsite では挿絵の割合が本体データの30%以上なら「AI生成作品」です。一方 pixiv のガイドラインには、こう書かれています。

小説作品で挿絵のみに利用するなど、AIによって生成されたリソースや作品を補助的なコンテンツとして利用する場合は、AI生成作品設定を「はい」にしなくても問題ありません

pixiv ガイドライン「AI生成作品について」 — pixiv.net

pixiv には数値の線がありません。「補助的かどうか」という定性的な判断だけです。

そのため、挿絵が本体の35%を占める AI 挿絵つきの小説は、pixiv では補助的な利用として申告が不要になりうる一方、DLsite では「AI生成作品」になります。同じファイルを、同じ日に、両方へ出した場合の話です。

売り場 AI生成物の扱い 判定の方法 申告しなかったとき
DLsite 可。AI生成フロアで販売 形式ごとの数値 全画像の制作経緯データを求められ、出せなければ付与される
pixiv 可。申告が必須 すべて、もしくはほとんどという定性判断 客観的に判断できる場合に限りチェックが追加される
BOOTH 個別規約に定めなし 該当条項なし 該当条項なし
Gumroad 利用規約に定めなし 該当条項なし 該当条項なし
pictSPACE 利用規約とガイドラインに定めなし 該当条項なし 該当条項なし
pixivFANBOX 禁止 制作過程の主要な部分にAIを使用したか 非公開化から、削除・アカウント停止まで
Ci-en 禁止 コンテンツの主体が画像生成AIに著しく依存しているか 個別事例の審査基準は回答されない
Fantia 原則禁止 限定コンテンツと商品販売コンテンツが対象 ガイドライン違反として扱われる

販売する場所と、支援を受ける場所で分かれている

この表を並べ直すと、線の位置が見えてきます。単品を売る売り場は AI 生成物を扱えて、月額支援を受ける売り場は禁じている、という分かれ方です。

面白いのは、同じ運営でも分かれている点です。ピクシブ株式会社の中では、pixiv は申告すれば可、pixivFANBOX は禁止、BOOTH は定めそのものがありません。株式会社エイシスの中でも、DLsite は AI 生成フロアで扱え、Ci-en は禁止です。

会社の姿勢では説明が付きません。売り場の性格のほうで決まっています。

禁止の中身も同じではない

「禁止」と書かれていても、範囲は同じではありません。pixivFANBOX は投稿の中身だけでなく、誘引のための表示まで対象にしています。自己紹介、アイコン、プラン、カバー画像、コメントなどが審査の対象に含まれます。

Fantia は逆方向です。投稿タイトル、アイキャッチ画像、投稿本文、商品名、サムネイル画像、商品説明には AI 生成データを使ってよいと明記されています。禁じられているのは限定コンテンツと商品販売コンテンツの中身です。

どちらも「AI生成物を禁止している」と書かれる場所ですが、看板に AI 生成の絵を使えるかどうかで正反対です。ひとくくりにすると間違えます。

定めが無いことは、許可とは違う

BOOTH と Gumroad と pictSPACE は「定めなし」に分類しました。これは規約に AI に関する条項が見つからなかった、という意味です。

定めが無いということは、判断の根拠も無いということです。残るのは運営の裁量だけになります。たとえば pictSPACE の利用規約には、禁止行為の最後に「その他、当社が不適切と判断する行為」という条項があり、違反時の措置は事前の通知なく行われると書かれています。

数値で決まっている DLsite のほうが、条件は厳しくても見通しは立ちます。厳しさと不確かさは別のものです。

本文の日付と、実際に直っている日付が違う

DLsite のヘルプを読むときに、1か所だけ気をつける場所があります。本文の冒頭に「※2024年4月3日現在」と書かれています。

この表記だけを見ると、2024年から内容が変わっていないように読めます。ところがページ自体は、2026年に入ってから更新されています。

ヘルプの記事 本文に書かれた日付 ページの更新日
AI生成作品の販売に関して 2024年4月3日現在 2026年9月2日
「AI生成作品」と「AI一部利用」の違いについて 記載なし 2026年8月26日
AI作品についてのよくあるご質問 記載なし 2026年8月30日

3本とも直近1か月以内に手が入っています。本文の日付を根拠に「もう古い情報だ」と判断すると外します。

ヘルプの末尾にも、この点は書かれています。

AI作品のご登録については随時見直しをさせていただいております。

DLsite サークル向けヘルプ「AI生成作品の販売に関して」 — cs-circle.dlsite.com

枚数や本数は変わりうる数字です。大きな作品を作り始める前に、その時点のヘルプを見ておくのが確実です。

DLsite 公式サイト

よくある質問

差分は500枚に含まれますか?

含まれます。上限は差分込みで500枚です。ポーズ違いや表情違いも1枚ずつ数えられます。セット作品・総集編の場合だけ1000枚まで入ります。

手描きとAIを半分ずつ使った作品なら、AI分の枚数だけ数えればいいですか?

いいえ。AI生成作品として登録した場合は、ゲーム作品を除き、AI生成物以外のイラストが含まれていてもAI生成イラストとしてカウントされます。作品全体の枚数で見てください。

500枚を超えてしまったらどうすればいいですか?

形式違いの同梱を減らすのがいちばん効きます。同じ絵をJPGとPNGで入れているならどちらか片方に、まとめPDFを付けているならそれを外すと、カウントが大きく下がります。本体に同梱している紹介画像やサンプル画像も外せます。

音声作品にイラストを付けたいのですが、何枚までなら申告は不要ですか?

紹介メイン画像などへの利用であればAI一部利用で済みます。本体データ内に同梱するAI生成画像が11枚以上になると、AI生成作品として扱われる可能性があります。

合成音声ソフトを使った音声作品も申告が必要ですか?

市販のAI音声合成ソフトの利用については、現状「AI生成作品」「AI一部利用」のどちらのオプションも必要ないとされています。

コードの補助にAIを使ったゲームは、AI生成作品になりますか?

なりません。AIの使用が補助的・部分的な場合は、どちらのオプションにも該当しないと書かれています。該当するのはプログラムの大部分をAIに書かせた場合です。ただし絵の枚数は別に見られます。

自分の絵を学習させて出力した作品は、AI一部利用になりますか?

なりません。学習元に関わらず、AI生成物が主体となる作品は「AI生成作品」です。制作過程でAI生成画像をトレスしたり下絵にしたりした場合も同じ扱いになります。

月3作品の上限は、販売日と申請日のどちらで数えますか?

申請日です。月替わりのタイミングでリセットされます。5月31日に3作品、6月1日に3作品という出し方は問題ありません。審査のうえ販売不可となった作品と差し替え申請はカウントされません。

同じ作品を複数の言語で出すと、それぞれ1本と数えられますか?

数えられます。言語別作品も、マンガやゲームなどの形式別作品も、月の登録制限にカウントされる作品として明記されています。

セット作品として1000枚で出すことはできますか?

新作をいきなりセット作品や総集編として出すことはできません。DLsite で過去に販売したことがない作品は、セット作品・総集編として取り扱われないためです。先に単品として販売してから束ねる順番になります。

AI一部利用なら、紹介文に何も書かなくていいですか?

いいえ。申請時に必要なのはオプションの選択と、作品紹介文へのAIの利用程度と利用箇所の記載の2点です。AI一部利用でも記載は求められます。

AI生成作品でも販売日を指定できますか?

できません。販売希望日を設定しても希望に添えないとされており、販売日や審査状況に関する問い合わせにも回答されません。販売順も申請順とは限らず前後します。

手描きで作ったのにAI生成だと疑われたら、どうすればいいですか?

作品内の全画像について、下書き・ラフを含む作成初期からの制作経緯が確認できるデータの提出を求められます。提出できない場合や、AI生成ではないと判断できない場合は、AI生成作品オプションが付与されます。作業ファイルを残しておくことが実質的な備えになります。

外注した絵にAIが使われていた場合、責任はどちらにありますか?

サークル側で確認して設定する義務があります。ヘルプには「内製・外注の如何を問わず」証明を求める場合があると書かれています。発注の段階でAIの使用可否を決めておくのが確実です。

まとめ

DLsite の AI 申告は、3つの層に分けて読むと整理できます。どちらのオプションになるかの線、AI生成作品になった場合の収録上限、そして申告が疑われたときの扱いです。

枚数の話は真ん中の層にあります。差分込みで500枚、セット作品と総集編なら1000枚、動画は再生時間の合計で1時間です。この上限だけがセットで2倍になり、格上げの線のほうは2倍になりません。

数え方は見た目の枚数とずれます。同じ絵をJPGとPNGで入れれば2枚、PDF内の画像も1枚ずつ、結合したまとめ画像もばらして数えられます。250種類の絵が、入れ方だけで750カウントになる計算です。

格上げの線は形式ごとに単位が違います。音声は本体に11枚、ノベルは挿絵が本体の30%、ゲームはプログラムの大部分、素材は一律です。他の形式の数値を持ってくると単位から間違えます。

そして、AI生成作品になると販売の条件が変わります。売り場が AI 生成フロアになり、申請は各月3作品まで、年に直すと36本が上限です。販売日の指定もできません。枚数を計算する前に、この条件を受け入れられるかを先に決めておくと迷いません。

DLsite 公式サイト

出典

参照した一次情報

数値の扱いについて

枚数のカウントの試算と、月3作品を年36本に直した数字は当編集部で算出したものです。規約やヘルプの内容は変更されることがあります。この記事の内容は2026年9月4日に確認したものです。実際に申請する前に、公式のヘルプで最新の記載を確認してください。

-画像生成の方法やコツ