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AIで書いた小説は売っていいのか|7社の利用規約に書いてあること・書いていないこと

※ 一部の記事にPRを含みます。
※ 記事内の情報は2026年9月時点のものです。

AIで書いた小説を売っていいのかを知りたければ、まず各社の利用規約を読むことになります。読んでも、そこには書かれていません。

7社の利用ポリシーを原文で取得し、小説を書いて売るときに関わる項目を1つずつ当たりました。生成物の権利がどちらにあるのか、学習に使われるのを断れるのかは、どの社の利用ポリシーからも読み取れませんでした。読み取れた項目と読み取れなかった項目を、そのまま並べます。

利用ポリシーから読み取れたこと

机で原稿にペンを走らせている人物のイラスト
書いた小説をどこまで自分のものとして扱えるか(イメージ)SoulGen anime-cartoon-image で作成

確かめたのは次の項目です。「読み取れなかった」は「書かれていない」という意味ではありません。別の文書に書かれていることも、こちらが取得できなかったこともあります。

小説を書いて売るときに関わる項目

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確かめたこと読み取れた社数読み取れた会社
生成物の権利が利用者に帰属する0 / 7どの社からも読み取れなかった
学習への利用を拒否できる0 / 7どの社からも読み取れなかった
商用利用が可能0 / 7どの社からも読み取れなかった
芸術・創作目的の例外が明記されている1 / 7Google Gemini
創作・フィクションでも禁止対象になる1 / 7Anthropic Claude
一度に扱える文脈量6 / 7Anthropic Claude・OpenAI・Google Gemini・xAI Grok・Meta Llama・Cohere

分母は、この記事で利用ポリシーを取得できた会社の数です。「読み取れなかった」は「書かれていない」という意味ではありません。別の文書に書かれている可能性も、こちらが取得できなかった可能性もあります。

権利の話は利用ポリシーの外にある

生成物の権利や学習への利用は、利用ポリシー(何をしてはいけないか)ではなく、利用規約や個別の契約条件の側で扱われるのが一般的です。利用ポリシーを何度読んでも出てこないのは、そもそも扱う文書が違うためです。

これは「調べれば分かる」という話ではありません。会社によって、どの文書のどこに書くかが違います。同じ形で並べて比べられる状態になっていない、というのが実際のところです。

創作をどう扱うかは2社しか書いていない

読み取れた項目のうち、創作・フィクションの扱いに触れていたのは2社だけでした。しかも、その2社は逆を向いています。

片方は創作でも例外にしないと明記している

Anthropic の利用ポリシーは、禁止事項について「架空の設定においても(including in fictional settings)」と書き添えています。フィクションだから対象外になる、という読み方をあらかじめ塞ぐ書き方です。

including in fictional settings or via roleplay with the model

フィクションの設定であっても、モデルとのロールプレイによるものであっても同様。

Anthropic Usage Policy — anthropic.com/legal/aup

もう片方は芸術目的の例外を明記している

Google の生成AI利用ポリシーには例外条項があります。教育・記録・科学・芸術上の考慮に基づいて例外を認めることがある、と書かれています。

…may make exceptions to these policies based on educational, documentary, scientific, or artistic considerations, or where harms are outweighed by substantial benefits to the public.

教育・記録・科学、または芸術上の考慮にもとづいて、あるいは公共にもたらす利益が害を上回る場合に、これらのポリシーの例外を認めることがある。

Google 生成 AI の使用禁止に関するポリシー — policies.google.com

例外が「ある」ことと、実際に認められることは別です。誰がどう判断するのか、申請の手続きがあるのかは書かれていません。例外を前提に制作の計画を立てられる書き方にはなっていません。

残りの5社は触れていない

他の5社の利用ポリシーからは、創作・フィクションの扱いについての記載を読み取れませんでした。創作なら許される、とも、創作でも駄目だ、とも読めません。どちらとも書かれていない、という状態です。

この2つの項目はどちらも、禁止事項の条文の中で出てきます。「創作物の商用利用を認めるか」を正面から扱った条項ではありません。創作という言葉が出てくる数少ない場所が、たまたまそこだった、という読み方が正確です。

長さの制約はもう主な論点ではない

以前は「長い小説を一度に扱えない」という技術的な制約がありました。いまは一度に扱えるテキストの量が桁違いに増えていて、長編を通せるかどうかで悩む場面は減っています。

レジストリに載っている範囲

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項目件数
載っているモデル417
提供元の数52
文脈長が公表されているもの417
学習データの時点が公表されているもの190
提供終了日が公表されているもの9

時点で取得したデータです。

つまり、詰まるところが技術から規約に移っています。書けるかどうかではなく、書いたものをどう扱ってよいかが読めない、という形の詰まり方です。

いま確認できること

利用ポリシーではなく利用規約を読む

生成物の権利について知りたければ、読む先は利用ポリシーではありません。利用規約や、有料プランの契約条件の側です。会社によっては、法人向けと個人向けで扱いが違うことがあります。

プランによって変わることがある

学習への利用を断れるかどうかは、プランや設定によって変わることがあります。「その会社がどうか」ではなく「自分が使っている契約がどうか」で決まります。ここで並べた項目は会社単位なので、その差は表せません。

規約は変わる

ここに載せているのは取得日時点の原文です。改定されます。出典のURLと取得日を各項目に付けてあります。判断に使う場合は、必ず出典のページを開いて現在の記載を確認してください。

この記事が扱っているのは各社の利用ポリシーに書いてあることだけで、著作権法の解釈は含みません。表に「—」が入っている会社は該当箇所を確認できなかったもので、記載が無いという意味ではありません。

Q結局、AIで書いた小説は売っていいのですか

この記事では答えられません。各社の利用ポリシーからは、生成物の権利についての記載を読み取れませんでした。利用規約や契約条件の側を確認してください。

Q規約に書いていなければ、売っていいということですか

そうとは限りません。ここで確かめているのは「利用ポリシーに記載があるか」だけです。別の文書や、各国の法令、配信先の規定が適用されることがあります。

Q芸術目的の例外があれば、創作なら認められますか

例外を認めることがある、と書かれているだけです。誰がどう判断するのかも、手続きがあるのかも公開されていません。

Q学習に使われるのを断れますか

各社の利用ポリシーからは読み取れませんでした。プランや設定によって変わることがあるため、使っている契約の条件を確認してください。

Qいつ時点の規約ですか

各項目に取得日を表示しています。改定される可能性があるため、判断に使う場合は出典のページで現在の記載を確認してください。

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