
Civitai からモデルを落として絵を出した。この絵は売ってよいのか。ここでつまずく人はとても多くて、検索の候補にも「ライセンス 確認方法」「ライセンス 表記がない」が並びます。
調べてみると、つまずく理由がはっきりありました。モデルページの許諾は、アイコン5つだけで表示されていて、文字が1つも書かれていません。マウスを乗せない限り、何が許されているのか読めない作りになっています。
そこでCivitai の人気モデル800本の許諾を、APIでまとめて取って数えました。結果は、「生成した画像を売ってよい」が付いているのは67.8%。およそ3本に1本は付いていません。
さらに厄介なのが、作者の設定と、そのモデルが乗っているベースモデルのライセンスが、食い違うことがある点です。実際にNoobAI 系は生成物の商用化まで禁じているのに、作者側の設定では56.8%が「画像を売ってよい」になっていました。この記事では、数えた結果とライセンスの原文を1つずつ突き合わせます。
当サイトの特徴
生成AIに詳しくない初心者でも理解しやすいように、図解を用いた丁寧な解説を徹底!
難しい専門用語や基礎知識を知らなくても、簡単に生成AIやAIツールが使えるサイト構成となっています。
【生成AIの専門チームが監修】実証実験を用いた信頼性の高い情報を発信

AIオタクLABOは、プロフェッショナルチームによる生成AIの専門メディアです。
常時200個以上の有料/無料で使える生成AIをテストし、実際に使用可否を検証。
実証実験をもとにした的確なデータを参考にし、記事作成を行なっています。
●AIオタクLABOの信頼性
|
生成AIの検証に費やした時間 |
9,760時間+ |
|
これまでに検証したAIツールの数 |
240個+ |
|
AIを使用して作成した画像の枚数 |
24,200枚+ |
|
生成AIツールのセキュリティ検証の回数 |
2,200回+ |
※最終データ更新:2026年9月
※上記画像はCanva AIとAnime Geniusで制作
- 「商用利用できるか」は、じつは3つの別々の問い
- モデルページの許諾は、アイコン5つだけ。文字は1つも書かれていない
- 人気800本の許諾を数えた
- ベースモデルで差が出る。いちばん低いのは NoobAI だった
- NoobAI は生成物の商用化まで禁じている。作者の設定と食い違う
- Flux.1 D は「非商用」でも、生成した画像は売ってよい
- Illustrious は生成物がライセンスの対象外。ただし別の義務がある
- Civitai は、作者の設定をライセンスで上書きすることがある
- APIとページで、見えるものが逆方向に食い違う
- 商用利用してよいかを確かめる手順
- ダウンロード数の多いモデルは、実際どうなっているか
- 許諾の組み合わせは、実質8通りしかなかった
- よくある質問
- まとめ
- 出典
「商用利用できるか」は、じつは3つの別々の問い
いちばん多い誤解は、「このモデルは非商用ライセンスだから、作った絵も売れない」という読み方です。これは必ずしも正しくありません。
実例を1つ先に出します。FLUX.1 [dev] のライセンスは、名前からして「Non-Commercial」です。ところが同じ条文の中に、生成物についての別の定めがあります。
You may only access, use, Distribute, or create Derivatives of the FLUX.1 [dev] Model or Derivatives for Non-Commercial Purposes.
You may use Output for any purpose (including for commercial purposes), except as expressly prohibited herein.
出典:FLUX.1 [dev] Non-Commercial License 第2条(b)および(d)(2026年9月3日 取得)
重みは非商用のみ。生成物は商用を含めどんな目的にも使ってよい。同じライセンスの中で、まったく別のことが決められています。1つの条文だけを読んで結論を出すと、ここで間違えます。
この記事で何を確かめたか
| 調べたもの | やり方 | 件数 |
|---|---|---|
| 作者が設定した許諾 | Civitai の公開APIからまとめて取得 | 1,600行(重複を除いて800本) |
| モデルページの表示 | 実際に開いて要素を1つずつ確認 | アイコン5個 |
| アイコンの意味 | Civitai の公開ソースコードから原文を取得 | ラベル7項目 |
| ベースモデルのライセンス | 公式の原文を取得して該当条項を確認 | 4系統 |
| 絵の違い | 同じプロンプト・同じ乱数の種で系統ごとに生成 | 4枚 |
モデルページの許諾は、アイコン5つだけ。文字は1つも書かれていない

モデルページを開いて、ライセンス欄の要素を1つずつ調べました。並んでいるのは5つのアイコンだけで、テキストも、読み上げソフト向けの代替文字も付いていません。
ページのHTMLを丸ごと落として、「without crediting」「Sell images」といった語を探しても1件も出てきませんでした。説明の文字はページの中に存在せず、マウスを乗せたときにだけ作られます。
これが「ライセンス 表記がない」「ライセンス 見方」と検索される理由です。見えないのではなく、書かれていません。
5つのアイコンが何を表しているか
Civitai はサイトのソースコードを公開しています。そこにアイコンとラベルの対応が、そのまま書かれていました。
| アイコン | 許可されているとき | 許可されていないとき | もとになる設定 |
|---|---|---|---|
| ドル記号 | Commercial use allowed | No commercial use | Image または Sell |
| 筆 | Generation services allowed | No generation services | RentCivit または Rent |
| 人 | No credit required | Creator credit required | allowNoCredit |
| 分岐 | Merges allowed | No merges allowed | allowDerivatives |
| 証書 | Different permissions allowed on merges | Same permissions required on merges | allowDifferentLicense |
| 18+ | NSFW generation allowed | No NSFW generation | sfwOnly(一般の利用者には表示されない) |
そしてマウスを乗せたときに出る内訳は、次の7項目です。これがCivitaiが使っている原文そのものです。
Use the model without crediting the creator
Sell images they generate
Run on services that generate for money
Run on Civitai
Share merges using this model
Sell this model or merges using this model
Have different permissions when sharing merges
出典:Civitai 公開ソース PermissionIndicator.tsx(2026年9月3日 取得)
ここで気をつけること
- ドル記号のアイコンは「画像を売ってよい」と「モデルを売ってよい」をまとめて1つにしている
- つまり緑になっていても、どちらが許されているのかはアイコンからは分からない
- 18+のアイコンは、ソース上でモデレーターにだけ表示する設定になっている
- この6つ目の項目は、一般の利用者にはそもそも存在が見えない
とはいえ、まとめられていることの実害がどれくらいあるのかも数えました。800本のうち、Sell だけがあって Image が無いモデルは1本(0.1%)でした。理屈のうえでは紛らわしいものの、実際にはほとんど起きていません。
人気800本の許諾を数えた
Civitai の公開APIは、モデルの許諾を1本ずつではなくまとめて返します。そこで、ダウンロード数の多い順にCheckpoint 400本と LoRA 400本を取って数えました。鍵は使っていません。認証あり・なしで返る中身が同じことを先に確かめてあります。
Checkpoint と LoRA で数字が違う
| 許諾 | Checkpoint 400本 | LoRA 400本 |
|---|---|---|
| 生成した画像を売ってよい | 285本(71.3%) | 257本(64.3%) |
| Civitai で回してよい | 345本(86.3%) | 332本(83.0%) |
| 有料の生成サービスで回してよい | 168本(42.0%) | 200本(50.0%) |
| モデル自体を売ってよい | 60本(15.0%) | 83本(20.8%) |
| 何ひとつ許可がない | 36本(9.0%) | 54本(13.5%) |
| 作者名を出さずに使ってよい | 270本(67.5%) | 294本(73.5%) |
| マージを配ってよい | 333本(83.3%) | 288本(72.0%) |
| 本文にライセンスの語がある | 83本(20.8%) | 16本(4.0%) |
目を引くのが最後の行です。LoRA で説明文にライセンスや商用の語が出てくるのは4.0%しかありません。96%は、許諾のアイコン以外に手がかりが無いということになります。Checkpoint でも20.8%です。
そして「何ひとつ許可がない」モデルが LoRA では13.5%。この場合、Civitai の生成機能で回すことすら許可されていません。ダウンロード数の多い人気モデルの中に、7本に1本の割合で混ざっています。
成人向けのモデルは、許諾の付き方が違う
APIには1つ癖があります。そのまま叩くと、成人向けのモデルが1本も返りません。取得したCheckpoint 400本のうち、成人向けの印が付いていたのは0本でした。問い合わせに指定を1つ足すと、23.8%が成人向けに変わります。公式のドキュメントにも「trueなら成熟したコンテンツを含める」と書かれています。
そこで成人向けを含めた800本を、印のあるものと無いもので割りました。
| 区分 | 本数 | 画像を売ってよい | モデルを売ってよい | 作者名を出さずに使ってよい |
|---|---|---|---|---|
| 成人向けの印あり | 316本 | 64.9% | 19.9% | 78.8% |
| 印なし | 484本 | 69.6% | 16.5% | 65.1% |
| 差 | — | 4.7ポイント低い | 3.4ポイント高い | 13.7ポイント高い |
いちばん開いたのは「作者名を出さずに使ってよい」で13.7ポイントです。成人向けのモデルを作っている人ほど、自分の名前を出さなくてよいと設定しています。画像の販売許可は4.7ポイント低いだけで、大きな差ではありませんでした。
成人向けの表現そのものをどこまで作ってよいのかは、モデルの許諾とは別の層の話になります。当サイトではアニメや二次元のイラストが作れる生成AIをまとめた記事で、サービスごとの扱いを整理しています。
ベースモデルで差が出る。いちばん低いのは NoobAI だった
同じ800本を、乗っているベースモデルごとに割り直しました。いちばん高い SDXL 1.0 が77.4%、いちばん低い NoobAI が56.8%。20ポイント以上の開きがあります。
作者は1人ずつ別の人ですから、本来なら系統ごとにきれいな差は出ないはずです。それでも差が出るのは、ベースモデルのライセンスが違うからだと考えられます。そこで系統ごとに原文を読みました。
ベースモデルとライセンスの対応
| ベースモデル | 本数 | ライセンス | 画像を売ってよい |
|---|---|---|---|
| SD 1.5 | 409本 | CreativeML Open RAIL-M | 66.0% |
| Pony | 164本 | CreativeML Open RAIL++-M | 65.2% |
| Illustrious | 154本 | Fair AI Public License 1.0-SD | 62.3% |
| SDXL 1.0 | 146本 | CreativeML Open RAIL++-M | 77.4% |
| Flux.1 D | 61本 | FLUX.1 [dev] Non-Commercial License | 75.4% |
| Anima | 44本 | Anima | 65.9% |
| NoobAI | 37本 | Fair AI Public License 1.0-SD + 追加条項 | 56.8% |
| Qwen | 20本 | Apache 2.0 | 85.0% |
この対応は Civitai の公開ソースにある表から取りました。ページには表示されますが、APIでは返ってきません。この点はあとの節でもう一度触れます。
NoobAI は生成物の商用化まで禁じている。作者の設定と食い違う

NoobAI のモデルカードには、こう書かれています。
We prohibit any form of commercialization, including but not limited to monetization or commercial use of the model, derivative models, or model-generated products.
出典:NoobAI XL 1.0 モデルカード 第2節 Commercial Prohibition(2026年9月3日 取得)
読みどころは末尾です。model-generated products、つまりモデルが生成した製作物まで対象に入っています。FLUX.1 [dev] が生成物を対象外にしていたのとは正反対です。
ところが実測では、NoobAI に乗っている37本のうち21本(56.8%)が「生成した画像を売ってよい」と設定していました。作者の設定とベースモデルのライセンスが、正面から食い違っています。
もうひとつ、公開の義務がある
Open source derivative models, merged models, LoRAs, and products based on the above models.
Share work details such as synthesis formulas, prompts, and workflows.
出典:NoobAI XL 1.0 モデルカード 第3節 Open Source Community(2026年9月3日 取得)
第3節は「守らなければならない要件」として書かれています。派生モデル・マージ・LoRA・それらに基づく制作物を公開すること。プロンプトやワークフローといった作業内容を共有すること。
NoobAI をもとに LoRA を作って配るなら、この2つが付いてきます。プロンプトを秘密にしたまま配ることは想定されていません。自分で LoRA を学習させる手順はLoRAの作り方!PixAIとCivitaiで自分のキャラを学習させる手順【2026年版】にまとめましたが、どのベースモデルの上で作るかによって、公開したあとに付いてくる義務が変わります。
NoobAI 系を使うときの整理
- ライセンス本体は Fair AI Public License 1.0-SD で、そこに独自の追加条項が乗っている
- 追加条項は、モデル・派生モデル・生成した製作物のすべてについて商用化を禁じている
- 派生モデル、マージ、LoRA は公開が求められる
- プロンプトやワークフローの共有も要件に入っている
- Civitai 側の許諾が「売ってよい」でも、この条項が消えるわけではない
どちらが優先されるのかを、この記事で断定することはしません。ただし、Civitai のアイコンだけを見て判断すると、この条項の存在に気づけません。実測で分かったのはそこです。
Flux.1 D は「非商用」でも、生成した画像は売ってよい

系統が変わると絵柄が変わることは、実際に出してみればすぐ分かります。同じ文面のプロンプトを、同じ乱数の種で4つの系統に送りました。上の4枚がその結果です。
そして絵柄と一緒に、掛かるライセンスも変わります。いちばん右の Flux.1 S は Apache 2.0 で、制限らしい制限がありません。ところが名前が近い Flux.1 D は「FLUX.1 [dev] Non-Commercial License」です。
条文は2つに分かれている
| 条項 | 対象 | 結論 |
|---|---|---|
| 第2条(b) | モデルの重み・派生モデル | 非商用の目的に限る |
| 第2条(d) | 生成物(Output) | 商用を含むどんな目的にも使ってよい |
実測でも、Flux.1 D に乗っている61本のうち75.4%が「生成した画像を売ってよい」に設定されていました。NoobAI とは違って、こちらは食い違っていません。作者の設定はライセンスと整合しています。
つまり「Non-Commercial と名前に入っているから絵も売れない」は誤りです。禁じられているのは重みの商用利用のほうで、絵はその外にあります。
ここで区別すること
- 重みを商用のサービスに組み込んで動かすのは、第2条(b)で禁じられている
- 自分で出した絵を売るのは、第2条(d)で認められている
- Flux.1 S と Flux.1 D は別のライセンス。S は Apache 2.0 で制限がない
- 生成物で競合するモデルを学習させることは、別途禁じられている
Illustrious は生成物がライセンスの対象外。ただし別の義務がある
Illustrious のライセンスは Fair AI Public License 1.0-SD です。こちらには、生成物についての条項がはっきり置かれています。
The output of this software is not covered by this license, and no contributor claims any rights to it.
出典:Fair AI Public License 1.0-SD Output 節(2026年9月3日 取得)
生成物はこのライセンスの対象ではなく、貢献者は生成物について何の権利も主張しない。絵の扱いという点では、いちばん明快な書き方です。
そのかわり、モデルのほうには重い義務が付いています。
If you modify this software and allow users to interact with it through a computer network, you must ensure they have a reasonable way to receive the corresponding source code from you, whether that is via a download link or a prominent written offer.
出典:Fair AI Public License 1.0-SD Notices 節(2026年9月3日 取得)
これは「改変したうえで、ネットワーク越しに他人に使わせるなら、そのモデルを受け取れる手段を用意しなければならない」という定めです。ダウンロードのリンクか、はっきり書かれた提供の申し出のどちらかが要ります。
誰に効いてくるのか
| やること | Notices 節が効くか |
|---|---|
| 自分のパソコンで絵を出すだけ | 効かない。改変も配布もしていない |
| マージしたモデルを自分だけで使う | 効かない。他人に使わせていない |
| マージしたモデルを配る | 効く。ライセンス本文と一緒に渡す |
| 改変したモデルをWebサービスで使わせる | 効く。受け取れる手段が要る |
| 出した絵を売る | 効かない。生成物は対象外 |
そして守れなかったときの扱いも書かれています。書面で指摘を受けてから30日以内に、実行可能なすべての手を尽くして是正すればライセンスは維持されます。放置すると、その時点でライセンスが終了します。
Civitai は、作者の設定をライセンスで上書きすることがある
ここまで「作者の設定」と書いてきましたが、その値がそのまま画面に出るとは限りません。Civitai の公開ソースには、ベースモデルのライセンスで作者の設定を上書きする仕組みが入っています。
Non-commercial base models override the stored creator permission to [None] — we derive this at read time rather than storing it, so it always reflects the current license config and needs no migration.
出典:Civitai 公開ソース constants.ts(2026年9月3日 取得)
ライセンスが商用を禁じているベースモデルでは、保存されている作者の許諾を「なし」に置き換える。しかも置き換えた結果は保存せず、読み出すたびに計算していると書かれています。
3種類の上書きがある
| ライセンス側の性質 | 何を上書きするか | 該当するベースモデル |
|---|---|---|
| 商用利用を禁じている | 商用の許諾を丸ごと「なし」にする | Ideogram 系 |
| マージに同じライセンスを要求する | マージに別条件を付ける許可を無効にする | LTXV 2.5 |
| 成人向けの表現を制限する | 表示できる水準を絞る | SD 3・SD 3.5系・SDXL Turbo・SVD・Stable Cascade・Ideogram 系 |
読者にとって実用的なのは3行目です。SD 3.5 系と SDXL Turbo は、ライセンスの側で成人向けの水準に制限が掛かっています。作者の設定とは無関係に効きます。
今回集めた800本の中には、この制限の掛かるベースモデルに乗っているモデルは1本もありませんでした。人気の上位はSD 1.5・SDXL 1.0・Pony・Illustrious に集中していて、SD 3.5 系は入ってきません。
APIとページで、見えるものが逆方向に食い違う
| 知りたいこと | モデルページ | 公開API |
|---|---|---|
| ライセンス名(RAIL-M など) | 出る。リンク付き | 返らない |
| 商用の許諾(Image / Sell) | アイコンのみ。区別できない | 語で返る |
| 生成サービスの許諾 | アイコンのみ | 語で返る |
| 成人向け生成の可否(sfwOnly) | モデレーターにしか出ない | 誰でも取れる |
| 上書きが掛かったあとの値 | 出る | 返らない。上書き前の値が返る |
まとめると、食い違いは両方向に起きています。ページにしか無いものと、APIにしか無いものが、どちらもあります。
とくに最後の行は効きます。APIが返す許諾は、ライセンスによる上書きが掛かる前の値です。そのまま読むと、実際より緩く見えることがあります。
sfwOnly は実際どれくらい付いているのか
一般の利用者には表示されない項目なので、実測しました。
| 母集団 | sfwOnly が付いていた数 | 割合 |
|---|---|---|
| Checkpoint 400本(既定の一覧) | 0本 | 0.0% |
| LoRA 400本(既定の一覧) | 12本 | 3.0% |
| Checkpoint 400本(成人向けを含む) | 0本 | 0.0% |
| LoRA 400本(成人向けを含む) | 1本 | 0.3% |
数としては多くありません。ただし LoRA の既定の一覧では3.0%あり、そこには「このモデルで成人向けを作ってはいけない」という作者の意思が入っています。それが利用者の画面には出ていません。
作った絵そのものにどんな情報が残るのかは、また別の話になります。Stable Diffusionはローカルならバレない?画像に残る26項目と規制の有無を実物で調べたで、配信されている画像を実際に開いて調べました。どのモデルを使ったかは、画像の中に残ります。
商用利用してよいかを確かめる手順
ここまでの実測をふまえて、確かめ方をまとめます。手順は4つで、途中を飛ばすと結論が変わります。
1. 何をしたいのかを先に決める
「商用利用できるか」を漠然と調べても答えは出ません。絵を売りたいのか、モデルを配りたいのか、生成サービスで回したいのか。この3つで見る項目が変わります。
| やりたいこと | 見る項目 | 800本での割合 |
|---|---|---|
| 出した絵を売る | Sell images they generate | 67.8% |
| Civitai の生成機能で回す | Run on Civitai | 84.6% |
| 有料の生成サービスで回す | Run on services that generate for money | 46.0% |
| マージを配る | Share merges using this model | 77.6% |
| モデルを売る | Sell this model or merges using this model | 17.9% |
| 作者名を出さずに使う | Use the model without crediting the creator | 70.5% |
3行目の「有料の生成サービスで回す」は46.0%と低めです。借りたGPUの上でモデルを動かして、その生成を有料で提供するような使い方がここに当たります。その場合はクラウド事業者側の規約も重なるので、クラウドGPU 15社の規約と料金を実測した記事もあわせて確認してください。成人向けの表現を名指しで禁止している事業者が4社ありました。
2. 作者の設定を読む
モデルページのライセンス欄にあるアイコンに、マウスを乗せます。そこで初めて7項目が文字で出ます。スマートフォンでは長押しになります。
アイコンの色だけで判断しないでください。ドル記号が緑でも、それが「絵を売ってよい」なのか「モデルを売ってよい」なのかは区別されていません。
3. ベースモデルのライセンス原文を読む
同じライセンス欄に、ライセンス名がリンクとして置かれています。そこから原文へ飛べます。読むときは「生成物(Output)」という語を探してください。
| ライセンス | 重みの商用利用 | 生成物の扱い | ほかに要るもの |
|---|---|---|---|
| CreativeML Open RAIL-M / ++-M | 可 | ライセンサーは権利を主張しない | 禁止用途の一覧を守る |
| Fair AI Public License 1.0-SD | 可 | ライセンスの対象外 | 改変して配る・使わせるなら公開の義務 |
| FLUX.1 [dev] Non-Commercial | 不可 | 商用を含め自由 | 生成物で競合モデルを学習させない |
| Apache 2.0 | 可 | 制限なし | 表示の維持 |
| NoobAI(FAIPL + 追加条項) | 不可 | 不可と明記 | 派生の公開とワークフローの共有 |
4. 突き合わせて、厳しいほうに合わせる
2つが食い違ったときの扱いを、この記事では断定しません。ただ、実務としては厳しいほうに合わせるのが安全です。NoobAI の例のように、Civitai の設定が「売ってよい」でも、モデル側が生成物の商用化を禁じていることがあります。
プロンプトの作り込みそのものは、どのモデルを選んでも共通です。当サイトではAI美女の生成方法とおすすめプロンプトとAIで下着を描くプロンプト20種で、同じキャラクター・同じ乱数の種で出して確かめた語をまとめています。設定のほうはStable Diffusionの設定はどれが効くのかにあります。
ダウンロード数の多いモデルは、実際どうなっているか
割合の話ばかりでは実感が湧かないので、ダウンロード数の多い順に名前を並べて、許諾をそのまま表にしました。よく使われているモデルほど条件が緩い、というわけではありません。
Checkpoint のダウンロード上位15本
| モデル | ベース | ダウンロード | 画像を売る | モデルを売る | 名前を出さない |
|---|---|---|---|---|---|
| Realistic Vision V6.0 B1 | SD 1.5 Hyper | 2,311,480 | 可 | 不可 | 要クレジット |
| DreamShaper | SD 1.5 | 1,673,450 | 可 | 不可 | 不要 |
| Juggernaut XL | SDXL 1.0 | 1,627,140 | 可 | 不可 | 要クレジット |
| WAI-illustrious-SDXL | Illustrious | 1,499,075 | 可 | 不可 | 不要 |
| majicMIX realistic | SD 1.5 | 1,248,122 | 可 | 不可 | 不要 |
| ChilloutMix | SD 1.5 | 1,158,551 | 不可 | 不可 | 要クレジット |
| Pony Diffusion V6 XL | Pony | 1,073,123 | 可 | 不可 | 要クレジット |
| epiCRealism | SD 1.5 | 886,985 | 可 | 不可 | 要クレジット |
| CyberRealistic Pony | Pony | 767,518 | 可 | 可 | 不要 |
| RealVisXL V5.0 | SDXL Lightning | 681,380 | 可 | 不可 | 要クレジット |
| Uber Realistic Porn Merge | SD 1.5 | 662,599 | 可 | 不可 | 不要 |
| CyberRealistic | SD 1.5 | 635,602 | 可 | 可 | 不要 |
| DreamShaper XL | SDXL Lightning | 628,355 | 可 | 不可 | 不要 |
| epiCRealism XL | SDXL 1.0 | 585,700 | 可 | 不可 | 要クレジット |
| ReV Animated | SD 1.5 | 578,462 | 可 | 不可 | 要クレジット |
目を引くのが6行目です。ChilloutMix は115万回以上ダウンロードされていて、日本語の紹介記事でもよく名前が挙がるモデルですが、「生成した画像を売ってよい」が付いていません。マージの配布は許可されている一方で、商用の許諾は Civitai の生成機能で回すことすら許されていない状態でした。
そして「モデル自体を売ってよい」が付いていたのは、15本のうち CyberRealistic とその Pony 版の2本だけです。人気のモデルをマージ素材にして販売する、という使い方はほとんど想定されていません。
LoRA のダウンロード上位10本
| LoRA | ベース | ダウンロード | 画像を売る |
|---|---|---|---|
| Not Artists Styles for Pony Diffusion | Pony | 658,330 | 可 |
| Detail Tweaker LoRA | SD 1.5 | 578,557 | 不可 |
| DR34ML4Y All-In-One | LTXV 2.3 | 488,407 | 不可 |
| Detail Tweaker XL | SDXL 1.0 | 448,799 | 可 |
| Add More Details | SD 1.5 | 407,774 | 可 |
| WAN General | Wan Video 2.2 | 393,608 | 不可 |
| Nudify XL Better Bodies | SDXL 1.0 | 363,146 | 不可 |
| ExpressiveH | Pony | 317,099 | 可 |
| blindbox | SD 1.5 | 305,734 | 不可 |
| Hands XL | ZImageBase | 304,014 | 不可 |
LoRA のほうは様子がかなり違います。上位10本のうち、画像の販売が許可されているのは4本だけでした。
とくにDetail Tweaker LoRA は57万回以上ダウンロードされている定番で、絵の描き込みを増やすためにほとんど何にでも足される種類のものです。それが「画像を売ってよい」に設定されていません。1本でも許可のないLoRAを混ぜていれば、その絵には条件が付いてくることになります。
ここから言えること
- チェックポイントだけを確認して安心しない。LoRAのほうが許可の付いていない割合が高い
- 複数のLoRAを重ねているなら、全部について確認する必要がある
- ダウンロード数と許諾の緩さは関係していない
- マージ素材として売ることは、ほぼどのモデルでも想定されていない
許諾の組み合わせは、実質8通りしかなかった
商用の許諾は4つの値の組み合わせなので、理屈のうえでは16通りあります。実際に800本を数えたら、出てきたのは8通りだけでした。
| 組み合わせ | 本数 | 割合 |
|---|---|---|
| 画像を売る + Civitai で回す | 191本 | 23.9% |
| 画像を売る + 有料サービス + Civitai | 176本 | 22.0% |
| 4つすべて | 142本 | 17.8% |
| Civitai で回すだけ | 117本 | 14.6% |
| 何もなし | 90本 | 11.2% |
| 有料サービス + Civitai | 50本 | 6.2% |
| 画像を売るだけ | 33本 | 4.1% |
| モデルを売る + Civitai(画像は不可) | 1本 | 0.1% |
上から4つで76.3%を占めます。作者はこまかく組み合わせているわけではなく、いくつかの決まった型のどれかを選んでいるように見えます。
そして「何もなし」が90本、11.2%。Civitai の生成機能で回すことも許可されていない状態です。ダウンロードして自分の手元で使うことは禁じられていませんが、それ以外はすべて閉じています。
いちばん自由なものと、いちばん閉じたもの
| 状態 | 本数 | 割合 |
|---|---|---|
| 7項目すべて許可されている | 126本 | 15.8% |
| 商用もクレジット免除もマージも全部不可 | 16本 | 2.0% |
完全に自由なモデルは6本に1本ほど。逆に、ほとんど何も許可していないモデルも50本に1本の割合で混じっています。
クレジット・マージ・別条件の3つはまとめて動く
| 組み合わせ | 本数 | 割合 |
|---|---|---|
| 名前なし可 / マージ可 / 別条件可 | 427本 | 53.4% |
| 名前なし可 / マージ可 / 同条件のみ | 86本 | 10.8% |
| 要クレジット / マージ不可 / 別条件可 | 78本 | 9.8% |
| 要クレジット / マージ可 / 同条件のみ | 60本 | 7.5% |
| 要クレジット / マージ不可 / 同条件のみ | 50本 | 6.2% |
過半数の53.4%が「全部よい」に倒しています。この3項目については、細かく設定している人のほうが少数派でした。
許諾は版ごとではなく、モデル全体に1つだけ
もうひとつ、構造の話をしておきます。Civitai のモデルはたいてい複数の版を持っています。800本のうち687本(85.9%)が2つ以上の版を出していて、いちばん多いものは139版ありました。中央値は Checkpoint で9版、LoRA で3版です。
ところが許諾は版ごとに分かれていません。モデル全体に1組だけ設定されています。
| 持っているもの | 単位 |
|---|---|
| 商用の許諾・クレジット・マージの可否 | モデルに1組 |
| ベースモデル・ファイル・生成の設定 | 版ごと |
| 成人向けの水準 | モデルと版の両方にある |
これが意味するのは、古い版をダウンロードして手元で使い続けていても、許諾はいまの設定が適用されるということです。ダウンロードした時点で条件が固定されるわけではありません。
さらに厄介なのが、ベースモデルは版ごとに変わりうることです。同じモデルの v1 が SD 1.5 で、v5 が SDXL ということが起こります。ベースモデルのライセンスは版によって違うのに、Civitai 側の許諾はモデル全体で1つ。この2つが噛み合っていません。
実務としてどうするか
- 使う前にモデルページを開き直して、いまの許諾を確認する
- 作品を出す前に、そのときの表示を画面ごと控えておく
- どの版を使ったかを自分の記録に残す。ベースモデルが版で違うことがある
- 長く使うモデルほど、途中で設定が変わっていないかを見る
自分で一括して確かめる方法
モデルを何十本も使っていると、1本ずつページを開くのは現実的ではありません。Civitai の公開APIを使えば、許諾をまとめて読み出せます。アカウントの登録も鍵も要りません。
ブラウザのアドレス欄に次のURLを入れると、そのモデルの情報がそのまま表示されます。末尾の数字はモデルページのURLに出ている番号です。
https://civitai.com/api/v1/models/4384
返ってきた中から、次の項目を探します。
| 項目名 | 意味 | 読み方 |
|---|---|---|
| allowCommercialUse | 商用の許諾 | Image があれば画像を売ってよい。Sell があればモデルを売ってよい |
| allowNoCredit | 作者名の表示 | true なら出さなくてよい |
| allowDerivatives | マージの配布 | true なら配ってよい |
| allowDifferentLicense | マージの条件 | true なら別の条件を付けてよい |
| sfwOnly | 成人向けの生成 | true なら作者は認めていない。ページには出ない項目 |
| baseModels | ベースモデル | ここからライセンスを引く |
ライセンス名だけはここに含まれていません。ベースモデルの名前から、モデルページ側のリンクをたどることになります。
なお、一覧を取るときは1つ注意があります。そのまま一覧を要求すると成人向けのモデルが含まれません。問い合わせにnsfw=trueを足すと入ります。公式のドキュメントにも「trueなら成熟したコンテンツを含める」と説明されています。
商用が許されていても、禁止用途は別に残る
最後にひとつ補足します。商用の許諾が付いていても、それはライセンスの禁止用途を無視してよいという意味ではありません。
SD 1.5 系が使っている CreativeML Open RAIL-M には、付属の一覧として11項目の禁止用途が置かれています。法令違反、他者への搾取や加害、差別的な取り扱い、医療上の助言としての利用などが並びます。この一覧に成人向けの表現を一律に禁じる項目はなく、性に関わるのは未成年についての1項目です。この点はローカル利用の記事でライセンス原文を読んだときにも確かめました。
つまり守る対象は2つに分かれます。Civitai 側の許諾は「誰が何をしてよいか」を決めていて、ライセンスの禁止用途は「何を作ってはいけないか」を決めています。片方が緩くても、もう片方は残ります。
よくある質問
Civitai のライセンスはどこを見れば確認できますか?
モデルページの右側にある詳細の欄に、ライセンス名のリンクと、その右に許諾のアイコンが5つ並んでいます。ライセンス名を押すと原文へ飛べます。アイコンには文字が付いていないので、マウスを乗せると7項目の説明が出ます。スマートフォンなら長押しです。ここが分かりにくいのは作りの問題で、見落としているわけではありません。
ライセンスの表記が見当たらないモデルがあります。書いていないということですか?
いいえ。説明文に書いていないだけで、許諾そのものは必ず設定されています。実測では、LoRA の説明文にライセンスや商用の語が出てくるのは400本中16本(4.0%)でした。96%は本文に何も書いていません。そのかわり、アイコンの側には値が入っています。ただし「何ひとつ許可がない」状態のモデルも LoRA で13.5%あるので、空欄と見分ける必要があります。
生成した画像を売るのに、いちばん安全なモデルはどれですか?
ベースモデルで選ぶなら、Apache 2.0 のもの(Flux.1 S や Qwen 系)がいちばん制限が少ないです。実測でも Qwen 系は85.0%が「画像を売ってよい」に設定されていました。SDXL 1.0 系も77.4%と高めです。逆にNoobAI 系は、ライセンス側が生成物の商用化を明確に禁じているので避けたほうが確実です。いずれの場合も、そのモデル個別の設定は必ず確認してください。
Pony や Illustrious は商用利用できますか?
Pony は CreativeML Open RAIL++-M、Illustrious は Fair AI Public License 1.0-SD です。どちらも重みの商用利用を禁じていません。生成物についても、RAIL 系はライセンサーが権利を主張せず、FAIPL は対象外と明記しています。実測では Pony が65.2%、Illustrious が62.3%の割合で「画像を売ってよい」が設定されていました。ただし Illustrious 系を改変してネットワーク越しに使わせる場合は、そのモデルを受け取れる手段を用意する義務が付きます。
APIで確認すれば、ページを見なくても済みますか?
済みません。APIはライセンス名を返さないからです。返ってくるのは Civitai 側の許諾フラグだけで、CreativeML Open RAIL-M といったライセンスの種類は含まれていません。逆にAPIにしか無い項目もあります。成人向けの生成を許すかどうかの設定は、モデルページでは一般の利用者に表示されず、APIからは誰でも取れます。両方を見る必要があります。
マージしたモデルを配るときは、何に気をつければよいですか?
2つあります。1つは、もとのモデルの作者がマージの配布を許しているか。実測では800本中77.6%が許可していました。もう1つは、マージに別の条件を付けてよいか。ベースモデルのライセンスが同じ条件を要求している場合、作者が「別条件でよい」と設定していても無効になります。LTXV 2.5 系がこれに当たります。
成人向けのモデルは、商用利用の条件が厳しいのですか?
実測では大きな差はありませんでした。成人向けの印が付いた316本で「画像を売ってよい」は64.9%、印なしの484本では69.6%。4.7ポイントの違いです。むしろはっきり差が出たのは別の項目で、「作者名を出さずに使ってよい」が成人向けで78.8%、そうでないもので65.1%。13.7ポイント開いています。作り手が名前を出したがらない傾向のほうが強く出ました。
この記事の数字はどれくらい信頼できますか?
2026年9月3日に Civitai の公開APIから取得した、ダウンロード数の多い Checkpoint 400本と LoRA 400本にもとづきます。人気順の上位を切り取ったもので、Civitai 全体の平均ではありません。また許諾は作者がいつでも変更できます。実際に使う前には、そのモデルのページで最新の状態を確認してください。
まとめ
Civitai の人気モデル800本の許諾をAPIで数え、ベースモデルのライセンス原文と突き合わせました。分かったことを並べます。
数えて分かったこと
- 「生成した画像を売ってよい」が付いていたのは800本中67.8%。3本に1本は付いていない
- 「モデル自体を売ってよい」は17.9%まで下がる
- 何ひとつ許可がないモデルが、LoRA では13.5%あった
- 説明文にライセンスや商用の語があるのは、LoRA で4.0%、Checkpoint で20.8%
- ベースモデル別では SDXL 1.0 が77.4%でいちばん高く、NoobAI が56.8%でいちばん低い
- 成人向けの印がある316本は「作者名を出さずに使ってよい」が78.8%。印なしより13.7ポイント高い
ライセンス原文と突き合わせて分かったこと
- FLUX.1 [dev] は重みが非商用でも、生成物は商用を含め自由と第2条(d)で認めている
- Fair AI Public License 1.0-SD は、生成物をライセンスの対象外と明記している
- NoobAI は追加条項で、生成した製作物まで商用化を禁じている
- その NoobAI に乗った37本のうち56.8%が「画像を売ってよい」と設定していて、食い違っている
- Civitai はベースモデルのライセンスで作者の設定を上書きする仕組みを持っている
- 上書きは保存されず、読み出すたびに計算されている
表示のされ方について分かったこと
- モデルページの許諾はアイコン5つだけで、文字も代替文字も付いていない
- 説明の文字はページの中に存在せず、マウスを乗せたときに作られる
- ドル記号は「画像を売ってよい」と「モデルを売ってよい」をまとめている。ただし紛らわしい例は800本中1本だけだった
- 成人向けの生成を許すかどうかの設定は、モデレーターにしか表示されない
- APIはライセンス名を返さない。ページとAPIで、見えるものが逆方向に食い違っている
結局どう判断すればよいか
「商用利用できるか」は1つの問いではありません。重みを商用で使ってよいか、生成した画像を売ってよいか、モデル自体を売ってよいか。この3つは別々に決まっていて、一致しないことがあります。
そして答えは2か所に分かれて置かれています。作者が設定した許諾と、ベースモデルのライセンス原文。アイコンだけを見て済ませると、NoobAI のような追加条項を丸ごと見落とします。
逆に言えば、ライセンス名を1回押して原文の「Output」の項を読むだけで、判断できることの大半は片づきます。3本に2本のモデルは画像の販売を許していて、そこまで悲観する状況でもありません。確かめる場所さえ分かっていれば、迷う時間はかなり減らせます。
出典
ライセンスの原文
- FLUX.1 [dev] Non-Commercial License(2026年9月3日 取得)
- Fair AI Public License 1.0-SD(2026年9月3日 取得)
- NoobAI XL 1.0 モデルカード(2026年9月3日 取得)
- CreativeML Open RAIL-M(2026年9月3日 取得)
- CreativeML Open RAIL++-M(2026年9月3日 取得)
- Apache License 2.0(2026年9月3日 取得)
Civitai の仕様
- Civitai Developer Reference Models(2026年9月3日 取得)
- Civitai Developer Reference Enums(2026年9月3日 取得)
- Civitai 公開ソース PermissionIndicator.tsx(2026年9月3日 取得)
- Civitai 公開ソース constants.ts(2026年9月3日 取得)
- Civitai モデルページの表示例(2026年9月3日 取得)
実測と算出について
許諾の集計は、2026年9月3日に Civitai の公開APIから取得したCheckpoint 400本と LoRA 400本にもとづきます。ダウンロード数の多い順です。成人向けを含む一覧と、含まない既定の一覧を別々に取得し、それぞれ数えました。認証の鍵は使っていません。
割合はすべて当編集部で算出しました。800本という数は、成人向けを含む2つの一覧を重複を除いて合わせたものです。Civitai 全体の平均ではなく、人気順の上位を切り取った数字として読んでください。
絵の比較に使った4枚は、同じ文面のプロンプトと同じ乱数の種で、系統ごとに1枚ずつ生成したものです。1枚あたりの費用も実測値です。
ライセンスと許諾は変更されることがあります。この記事の内容はすべて2026年9月3日に取得したものです。実際に使う前に、そのモデルのページで最新の状態を確かめてください。