画像生成の方法やコツ

Stable DiffusionのクラウドGPU 15社を比較!料金の実測と、規約で成人向けを禁止しているのはどこか

※ 一部の記事にPRを含みます。
※ 記事内の情報は2026年9月時点のものです。

クラウドGPU15社を比べたという記事のアイキャッチ。雲を載せたサーバーの筐体と、長さの違う3本の料金バーが並んだ図

Stable Diffusion を動かすのに、20万円のグラフィックボードを買う必要はありません。時間貸しの GPU を借りれば、1時間20円台から同じ RTX 4090 が使えます。

ただし、どこで借りるかで金額は大きく変わりました。同じ RTX 4090 が、業者によって1時間20.7円と117.7円。5.7倍の開きがあります。2026年9月3日に15社の料金ページを実際に開いて数字を取ったところ、こうなりました。

そして料金より先に確かめておきたいことが、もうひとつあります。その業者は、あなたが作ろうとしているものを規約で禁じていないか。15社の利用規約と禁止用途ポリシーを原文で読んだところ、成人向けの表現を名指しで禁止していたのは4社でした。そのうち2社は国産の、Stable Diffusion 専用サービスです。

この記事では、15社の時間単価を実測で並べ、規約に何と書いてあるかを条項ごとに突き合わせます。さらに「GPUを借りる」と「画像生成APIを叩く」がどこで逆転するのかを、実際に画像を出して秒数を測ったうえで数字にしました。

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※最終データ更新:2026年9月
※上記画像はCanva AIAnime Geniusで制作

Contents
  1. クラウドGPUには3つの型がある。値段も規約も型で決まる
  2. 同じ RTX 4090 が、業者によって5.7倍違った
  3. 国産サービスは「無料時間」の外に出た瞬間に3.6倍になる
  4. 15社の規約を原文で読んだ。成人向けを名指しで禁止していたのは4社
  5. Colab と AWS は、内容ではなく用途のところで止まる
  6. GPUを借りるのとAPIを叩くのは、1時間あたり何枚で逆転するのか
  7. APIは1枚何秒で返るのか。実際に出して測った
  8. 料金表に載っていない費用が2つある
  9. 用途で選ぶとどうなるか
  10. よくある質問
  11. まとめ
  12. 出典

クラウドGPUには3つの型がある。値段も規約も型で決まる

同じ「クラウドで画像を作る」でも、借りているものが違う1 素のGPUを時間で貸すRunPod / Vast.ai / Lambda / さくら高火力 / GPUSOROBAN / AWS環境は自分で作る。安い。規約は汎用なので成人向けの記述がないことが多い2 Stable Diffusion専用にパッケージした型ConoHa AI Canvas / PICSOROBAN / ThinkDiffusion / Floyoブラウザですぐ動く。高い。国産2社は成人向けを名指しで禁止していた3 画像生成APIgetimg.ai / Venice AI ほか。時間ではなく枚数で払うモデルは選べる範囲だけ。少ない枚数ならいちばん安い
3つの型。値段の単位も、規約の書き方も型ごとに違う当編集部が15社の公式ページと利用規約をもとに作成(2026年9月3日)
借りているものが3種類ある1 素のGPUを時間貸しRunPod / Vast.ai / さくら安い。環境は自分で作る2 SD専用パッケージConoHa / PICSOROBANすぐ動く。高い。規約が厳しい3 画像生成APIgetimg.ai / Venice AI時間ではなく枚数で払う
3つの型。値段の単位も、規約の書き方も型ごとに違う当編集部が15社の公式ページと利用規約をもとに作成(2026年9月3日)

「クラウドGPU」と一括りにされていますが、借りているものは3種類あります。この区別を先にしておかないと、料金の比較そのものが噛み合いません。1時間いくらのサービスと、1枚いくらのサービスを、同じ表に並べても意味がないからです。

そしてこの記事を書くきっかけになったのが、型と規約の間にはっきりした相関があったことでした。素のGPUを貸す会社は成人向けについて何も書いていないことが多く、逆にStable Diffusion 専用にパッケージした国産サービスは、はっきり名指しで禁止していました。

調べた15社と、何を取ったか

サービス 拠点 課金単位
素のGPU RunPod 米国
素のGPU Vast.ai 米国(貸し手の分散)
素のGPU Salad 米国(貸し手の分散)
素のGPU Lambda 米国
素のGPU Paperspace 米国(DigitalOcean 傘下)
素のGPU AWS SageMaker Studio Lab 米国 無料枠
素のGPU Google Colab 米国 コンピューティング単位
素のGPU さくらインターネット 高火力 DOK 日本
素のGPU GPUSOROBAN 日本
素のGPU TensorDock 米国
素のGPU Novita 米国
SD専用 ConoHa AI Canvas 日本 月額+分
SD専用 PICSOROBAN 日本 分(ポイント)
SD専用 ThinkDiffusion 米国
SD専用 Floyo 米国

この15社について、公式の料金ページと、利用規約または禁止用途ポリシーの原文を2026年9月3日に取得しました。比較サイトやまとめ記事の数字は1つも使っていません。

ローカルで動かすのとは、消えるものが違う

クラウドGPUは、自分のパソコンで動かすのと同じことをよそのマシンでやる仕組みです。ただし1つだけ、はっきり違うところがあります。実行の記録が、他人の管理するサーバに残ることです。

逆に言うと、それ以外はローカルと変わりません。出来上がった画像ファイルの中に生成時の設定が残る点も、絵柄から作り手の癖が出る点も同じです。この件はStable Diffusionはローカルならバレない?画像に残る26項目と規制の有無を実物で調べたで、配信されている画像11件を実際に開いて調べました。クラウドに移しても、画像に埋め込まれるものは減りません。

同じ RTX 4090 が、業者によって5.7倍違った

RTX 4090 を1時間借りる値段(円・税別・2026年9月3日 実測)Vast.ai 最安20.7円Vast.ai 中央値58.9円さくら DOK V10057.6円RunPod A500042.9円RunPod 309079.5円RunPod 4090117.7円1ドル159.09円で換算。Vast.aiは相場なので時間帯で動く
24GBクラスのGPUを1時間借りる値段。同じ4090で5.7倍の開きがある当編集部が各社の公式料金ページから取得して算出(2026年9月3日)
24GBのGPUを1時間借りる値段Vast.ai 最安 409020.7円RunPod A500042.9円Vast.ai 中央値 409058.9円RunPod 309079.5円RunPod 4090117.7円
24GBクラスのGPUを1時間借りる値段。同じ4090で5.7倍の開きがある当編集部が各社の公式料金ページから取得して算出(2026年9月3日)

まず値段から見ます。Stable Diffusion に必要な VRAM は、SDXL 系のモデルを扱うなら実用上24GBあると困りません。そこで24GBクラスの GPU をそろえて並べました。

驚いたのは、まったく同じ RTX 4090 で、いちばん安い口といちばん高い口が5.7倍だったことです。Vast.ai の最安が1時間20.7円、RunPod が117.7円。GPUの型番も、VRAM の量も同じです。

なぜここまで開くのか

理由は貸し方の違いにあります。RunPod は自社と提携先のデータセンターにある GPU を定価で貸しています。値段は固定で、いつ見ても同じです。

いっぽうVast.ai は、GPU を持っている人が値段を付けて出す市場です。個人が自宅のマシンを貸していることもあります。買い手が付かなければ値下がりし、混めば上がります。公式の料金ページにも「40以上のデータセンターにまたがる需給で決まる」と書かれています。

Vast.aiの料金ページ。RTX 5090は最安0.21ドル、RTX 4090は最安0.13ドルで中央値0.37ドル、RTX 3090は最安0.07ドルで中央値0.15ドルと表示されている
Vast.aiは最安と中央値の両方を出している。4090は0.13ドルと0.37ドルで2.8倍の差出典:Vast.ai(2026年9月3日 取得)

ここで見ておきたいのが、Vast.ai が最安値と中央値を並べて出していることです。4090 は最安0.13ドル、中央値0.37ドル。同じページの中ですでに2.8倍あります。最安の1台はすぐ埋まりますから、実際に払う額は中央値に寄ると考えたほうが安全です。

相場は1日のうちにも動く

相場である以上、数字には賞味期限があります。そこで同じページを時間をおいて読み直しました。

GPU 1回目 約30分後 動き
RTX 5090 最安 0.29ドル 0.21ドル 27.6%下がった
RTX 4090 最安 0.13ドル 0.13ドル 動かず
RTX 3090 最安 0.07ドル 0.07ドル 動かず
L40S 中央値 0.63ドル 0.53ドル 15.9%下がった

30分ほどで5090の最安が27.6%下がりました。4090と3090は動いていません。つまり動くものと動かないものがあり、上位のGPUほど揺れます。

そのあと10分おきに6回、およそ50分にわたって読み直しました。この間は6項目のどれも1セントも動きません。つまり、いつも揺れているわけではなく、動くときにまとめて動きます。だからこそ、借りる直前に自分で見るしかありません。

ここから言えること

  • Vast.ai の値段を「いくらだった」と1つの数字で覚えない。借りるたびに見る
  • 予算を組むときは最安ではなく中央値で計算する
  • RunPod・Lambda・さくら・ConoHa は定価なので、この心配は要らない

24GBクラスの時間単価をまとめる

サービス GPU 時間単価 円換算 値段の決まり方
Vast.ai RTX 3090 0.07ドル 11.1円 相場・最安
Vast.ai RTX 4090 0.13ドル 20.7円 相場・最安
Vast.ai RTX A5000 0.15ドル 23.9円 相場・最安
RunPod RTX A5000 0.27ドル 42.9円 定価
RunPod L4 0.49ドル 78.0円 定価
RunPod RTX 3090 0.50ドル 79.5円 定価
RunPod RTX 4090 0.74ドル 117.7円 定価
Lambda Quadro RTX 6000 24GB 0.69ドル 109.8円 定価
Lambda A10 24GB 1.29ドル 205.2円 定価
さくら 高火力 DOK V100 16GB 0.016円/秒 57.6円 定価・税込
GPUSOROBAN RTX A4000 16GB 公式表記 50円から 定価

1ドル159.09円で換算しています。24GBを条件にすると、いちばん安いのは Vast.ai の3090で1時間11.1円。4時間つないでも44円ほどです。

国産で比べると、さくらインターネットの高火力 DOK が1秒0.016円で1時間57.6円。ただしこちらは V100 で VRAM が16GBなので、SDXL の大きな解像度では足りない場面があります。V100 プランは2027年3月31日で提供終了が告知されています。

国産サービスは「無料時間」の外に出た瞬間に3.6倍になる

ConoHa AI Canvas エントリー 1,100円/月の実質単価無料の10時間の中110円/時1,100円 ÷ 10時間10時間を超えた分396円/時6.6円/分同じ月に20時間使うと1,100円 + 10時間 × 396円 = 5,060円。1時間あたり253円同じ20時間を PICSOROBAN で使うと1.9円/分 × 1,200分 = 2,280円。1時間あたり114円
無料時間の内と外で単価が3.6倍変わる。20時間使うと国産2社で2.2倍の差当編集部が公式の料金ページから算出(2026年9月3日)
ConoHa AI Canvas の実質単価無料の10時間の中110円/時10時間を超えた分396円/時月20時間なら 5,060円1時間あたり253円になるPICSOROBANなら 2,280円
無料時間の内と外で単価が3.6倍変わる。20時間使うと国産2社で2.2倍の差当編集部が公式の料金ページから算出(2026年9月3日)

国産の Stable Diffusion 専用サービスは2つあります。GMOインターネットの ConoHa AI Canvas と、ハイレゾの PICSOROBANです。どちらもブラウザから AUTOMATIC1111 が起動でき、環境構築が要りません。

この2社は料金の組み立て方が違います。そしてその違いが、使う時間によって金額を大きく分けます。

ConoHa AI Canvas は月額と従量の合わせ技

プラン 基本料金 WebUI無料時間 ストレージ
エントリー 1,100円/月 10時間 30GB
スタンダード 4,378円/月 50時間 100GB
アドバンス 9,878円/月 100時間 500GB

すべて税込です。無料時間を超えると1分6.6円、つまり1時間396円が加算されます。無料時間の中だけで使えば、エントリーは1,100円を10時間で割って1時間110円。ここまでは PICSOROBAN とほぼ同じです。

ところが10時間を1分でも超えると、そこから先は396円/時になります。110円から396円へ、3.6倍です。月に20時間使うなら5,060円かかり、ならすと1時間253円になります。

ConoHa の無料時間で気をつけること

  • 課金されるのは「WebUIを起動している時間」で、生成した枚数ではない。1枚も出さなくても時間は減る
  • コントロールパネルを触っているだけなら発生しない。動くのはWebUIを立ち上げている間だけ
  • 自動終了のタイマーがあり、放置しても止まる。時間は自分で変えられる
  • 無料枠は月ごとに戻る。繰り越しはされない
  • 生成枚数に上限はない。時間さえ足りれば何枚でも出せる

この仕組みは「短時間で集中して回す人」に向いています。逆に、いろいろ試しながら長く開けっぱなしにする使い方だと、無料時間はあっという間になくなります。

PICSOROBAN はポイント制。ただし30日で消える

PICSOROBANの料金ページ。10000ポイント1100円で9.8時間分、1分あたり1.9円相当と表示されている
PICSOROBANはポイント制。1分17ポイントで1.9円相当。有効期限は30日出典:PICSOROBAN(2026年9月3日 取得)
ポイント 金額 時間換算 有効期限
10,000pt 1,100円 9.8時間 30日
50,000pt 5,500円 49時間 30日
100,000pt 11,000円 98時間 30日

どのプランでも1分あたり1.9円相当、1時間なら114円で変わりません。使った分だけ減る一本値なので、ConoHa のように途中で単価が跳ねません。20時間使えば2,280円、40時間なら4,560円と、そのまま比例します。

そのかわり注意点が2つあります。ポイントの有効期限が30日であること。そして LoRA の学習機能が付いていないことです。自分のキャラクターを覚えさせたいなら、この時点で選択肢から外れます。

LoRA を自分で作る手順はLoRAの作り方!PixAIとCivitaiで自分のキャラを学習させる手順【2026年版】にまとめました。学習は生成よりずっと長く GPU を占有します。時間課金のサービスで回すなら、先に所要時間の見当をつけておいたほうが安全です。

国産2社とさくら高火力を並べる

項目 ConoHa AI Canvas PICSOROBAN さくら 高火力 DOK
いちばん安い入口 1,100円/月 1,100円(10,000pt) 従量のみ
実質の時間単価 110円/396円 114円 57.6円(V100)
課金の単位 1分 1分 1秒
WebUI AUTOMATIC1111 と ComfyUI AUTOMATIC1111 v1.6 自分で用意する
ストレージ 30GBから500GB 30GB コンテナに同梱
LoRA学習 スタンダード以上で可 不可 自分で組めば可
生成画像の権利 規約第6条で会員に帰属 規約に個別条項 汎用の約款
成人向けの表現 規約第7条で禁止 規約第17条で禁止 日本の法令が基準

時間単価だけならさくらの高火力 DOK がいちばん安く、1秒単位で刻めます。ただし WebUI は自分で用意する必要があり、他の2社のように申し込んですぐ画面が出るわけではありません。

そして最後の行が、この記事のもうひとつの主題です。国産のパッケージ2社は、どちらも規約で成人向けの表現を禁止していました。次の節で原文を読みます。

ConoHa AI Canvas 公式サイト

15社の規約を原文で読んだ。成人向けを名指しで禁止していたのは4社

15社の規約は、成人向けの扱いで5つに分かれた1 名指しで禁止 ── 4社RunPod / Novita / ConoHa AI Canvas / PICSOROBAN2 日本の法令が基準 ── 1社さくらインターネット。適用法令の下でわいせつに当たるものを禁止3 違法なものだけ禁止 ── 2社Paperspace / Salad。児童ポルノと同意なき性的画像が対象4 成人向けの記述が1語もない ── 6社Vast.ai / Lambda / GPUSOROBAN / ThinkDiffusion / Floyo / TensorDock5 内容ではなく用途そのものが制限 ── 2社Google Colab の無料枠 / AWS SageMaker Studio Lab
15社を規約原文で分けた結果。名指しで禁止している4社のうち2社は国産のSD専用サービス当編集部が各社の利用規約と禁止用途ポリシーの原文から作成(2026年9月3日)
成人向けの扱いは5つに分かれた1 名指しで禁止 ── 4社RunPod / Novita / ConoHa ほか2 日本の法令が基準 ── 1社さくらインターネット3 違法なものだけ ── 2社Paperspace / Salad4 記述が1語もない ── 6社Vast.ai / Lambda / Floyo ほか5 用途そのものが制限 ── 2社Colab 無料枠 / AWS Studio Lab
15社を規約原文で分けた結果。名指しで禁止している4社のうち2社は国産のSD専用サービス当編集部が各社の利用規約と禁止用途ポリシーの原文から作成(2026年9月3日)

ここからが本題です。15社の利用規約と禁止用途ポリシーを開いて、成人向けの表現について何と書いてあるかを1条ずつ読みました。結果は5つに分かれます。

先に結論を書きます。「国産だから安心」は、この件については逆でした。いちばんはっきり禁止していたのが、日本の Stable Diffusion 専用サービス2社です。

1. 名指しで禁止している4社

サービス どこに 何と書いてあるか
RunPod 利用規約 Content 許可されないコンテンツとして pornography or graphic adult content を列挙
Novita 禁止用途ポリシー Is sexually explicit の1行
ConoHa AI Canvas 利用規約 第7条(4) 露骨な性的表現を含むプロンプトの入力を禁止
PICSOROBAN 利用規約 第17条1項 ポルノコンテンツの作成・保存を禁止

RunPod の原文はこうです。

Among unauthorized Content submitted to the Service includes: intoxicants of any sort; illegal drugs or other illegal products; alcoholic beverages; games of chance; and pornography or graphic adult content, images, or other adult products.

出典:RunPod Terms of Service(2026年9月3日 取得)

酒や賭け事と同じ列に、ポルノおよび露骨な成人向けコンテンツが並んでいます。RunPod は Stable Diffusion 用途で日本でもよく紹介されている会社ですが、書面ではこう書かれています。

ConoHa AI Canvas は「入力」の段階で止めている

ConoHa AI Canvas利用規約の第7条 禁止行為。第4号に露骨な性的表現を含むプロンプトを入力する行為が挙げられている
第7条(4)。禁じているのは生成物ではなく、プロンプトを入力する行為そのもの出典:ConoHa AI Canvas利用規約(2026年9月3日 取得)

過度に暴力的な表現、児童ポルノに当たる表現、露骨な性的表現、人種、国籍、信条、性別、社会的身分、門地等による差別につながる表現、特定の思想・信条を第三者に強要し又は過度に強調する表現、その他反社会的な内容を含み他人に不快感を与える表現を含むプロンプトをConoHa AI Canvasに入力する行為

出典:ConoHa AI Canvas利用規約 第7条(4)(2026年9月3日 取得)

ここは他社と書き方が違います。禁じられているのは「作った画像」ではなく「入力する行為」です。結果として何も出なかったとしても、打ち込んだ時点で条項に触れる書き方になっています。

ConoHa AI Canvas の規約はほかにも読みどころがあります。第3条で非商用と商用の両方が認められ、第6条で生成画像の著作権は生成時点で会員に帰属すると明記されています。権利まわりは明快です。線が引かれているのは、あくまで入力の中身です。

PICSOROBAN は「ポルノコンテンツ」と書いている

違法、有害、詐欺的、または第三者の権利を侵害する内容のコンテンツ(ポルノコンテンツ、児童の虐待・性的虐待・搾取に関するコンテンツ、知的財産権・肖像権・プライバシー権・名誉その他の権利を侵害するコンテンツを含む。)の作成、保存

出典:PICSOROBAN 利用規約 第17条1項(2026年9月3日 取得)

「ポルノコンテンツ」が例示に入っています。作ることも、保存することも禁止です。

2. 同じ会社なのに、GPUを貸す側の規約には書いていない

ここでひとつ、規約を並べたから見えたことがあります。

PICSOROBAN を運営しているのは、GPUSOROBAN と同じハイレゾです。ところが GPUSOROBAN 本体の利用規約には、「ポルノ」も「性的表現」も出てきません。禁止行為は11項目あり、性に関わるのは「性的指向による差別」の1つだけ。あとは法令違反、偽情報、犯罪の助長、軍事目的、公序良俗といった並びです。

比べたもの GPUSOROBAN 本体 PICSOROBAN
運営会社 ハイレゾ ハイレゾ
提供しているもの 素のGPUインスタンス Stable Diffusion WebUI 込み
ポルノの語 なし あり(第17条1項)
性的表現の禁止 なし(差別の文脈のみ) あり
公序良俗の条項 あり あり

同じ会社が、GPUだけ貸すときには書かず、画像生成をパッケージにしたときには書いています。これはこの1社にとどまりません。国産2社とも、パッケージ側に条項があります。

なぜパッケージ型のほうが厳しくなるのか

  • 素のGPUを貸す側は「計算資源を貸しているだけ」で、中で何が動くかを前提にしていない
  • パッケージ側は画像生成そのものをサービスとして売っているので、出てくるものに責任が及ぶ
  • 入口が広い分だけ、はっきり線を引く必要が出てくる

読者にとって大事なのは理由よりも結果です。「面倒がないほう」を選ぶと、規約は厳しくなります。環境構築の手間と、表現の自由度は交換の関係にあります。

3. 日本の法令を基準にしている1社

15社のなかで、さくらインターネットだけが書き方の系統から外れていました。

適用法令の下でわいせつ、児童ポルノ又は児童虐待に当たるとされる画像、文書等を送信又は掲載する行為

出典:さくらインターネット 基本約款(2026年9月3日 取得)

ここには「成人向け」も「ポルノ」も出てきません。基準になっているのは「適用法令の下でわいせつに当たるとされるか」です。日本の利用者なら、判断の物差しは刑法175条ということになります。

他社が「アダルトなら一律で不可」と書いているのに対し、さくらは「法令上わいせつなら不可」と書いています。これは同じことではありません。修正の有無で扱いが変わる余地があるからです。15社の中で、この書き方をしていたのはさくらだけでした。

4. 違法なものだけを禁止している2社

Paperspace は DigitalOcean の傘下で、禁止用途ポリシーは親会社のものが適用されます。そこにはUnlawful Pornographyという見出しが立っており、対象がはっきり限定されています。

This explicitly includes, but is not limited to, Child Sexual Abuse Material (CSAM), Computer-generated CSAM (CG-CSAM), and non-consensual intimate images (NCII) including involuntary deepfake pornography, and applies to all forms of media, whether real-world, synthetic, computer-generated, or AI-altered.

出典:DigitalOcean Acceptable Use Policy(2026年9月3日 取得)

注目したいのはcomputer-generated と AI-altered が名指しで入っていることです。「絵だから対象外」という読み方はできません。裏を返せば、ここに書かれているのは違法なものだけで、合法な成人向けの表現は列挙されていません。

Salad も同じ系統です。禁止されているのはchild sexual abuse materialと人身売買で、それ以外の性的表現には触れていません。

5. 成人向けの記述が1語もない6社

サービス 読んだ規約の分量 成人向けに関する語 代わりに書いてあること
Vast.ai 47,845字 obscene の1語のみ 違法・差別・中傷と同じ列に並ぶ一般条項
Lambda 109,661字 該当なし 知的財産権の侵害・詐欺・不正アクセス
GPUSOROBAN 10,546字 該当なし 公序良俗・軍事目的・偽情報
ThinkDiffusion 44,115字 1語もなし 支払い・解約・免責が中心
Floyo 48,460字 該当なし 載せているモデルのライセンス条項をそのまま組み込み
TensorDock 取得できず 未確認 規約ページが取得時点で見つからなかった

意外だったのがThinkDiffusionです。Stable Diffusion 専用の SaaS でありながら、44,115字の規約に sexual、pornography、adult、obscene、NSFW、nudity のどれも1語も出てきませんでした。国産のパッケージ2社とは正反対です。

Floyo は書き方そのものが独特でした。自社で禁止事項を列挙するのではなく、提供しているモデルのライセンス条項を規約の中に取り込んでいます。OpenRAIL 系のモデルについては「未成年を搾取または加害する目的での使用」を禁じる条文が、そのまま利用規約の一部になっています。

「書いていない」は「許されている」ではない

  • ほとんどの規約に「当社が不適当と認める行為」という包括条項がある。個別列挙がなくても止められる
  • 支払いに使うカード会社やアクセラレータ側の規約が別に効くことがある
  • 規約は改定される。取得日を控えておかないと、いつの話か分からなくなる
  • この記事の判定はすべて2026年9月3日時点の原文にもとづく

この記事では「書かれていない」と「読み取れなかった」を分けています。TensorDock だけは規約ページ自体を取得できなかったため、判定を保留にしました。ページが無いのか、こちらが見つけられなかったのかを区別できないからです。

Colab と AWS は、内容ではなく用途のところで止まる

Google Colabのよくある質問。無料枠ではノートブックUIをバイパスして主にウェブUIを介したやり取りが禁止され、警告なしで強制終了される可能性があると書かれている
禁止されているのは生成物の中身ではなく、ウェブUIを使うこと自体出典:Google Colab よくある質問(2026年9月3日 取得)

Google Colab は「無料で Stable Diffusion が動かせる」という文脈でよく名前が挙がります。ですが公式のよくある質問を読むと、無料枠についてはっきり書かれていました。

Colab のコンピューティング単位数の残量がプラスでない場合に料金なしで実行する Colab のマネージド ランタイムでは、以下の行為は禁止されており、警告なしでいつでも強制終了される可能性があります。

ノートブック UI をバイパスした、主にウェブ UI を介したやり取り

出典:Google Colab よくある質問(2026年9月3日 取得)

AUTOMATIC1111 も ComfyUI も、まさに「ノートブックUIをバイパスしたウェブUI」です。つまり無料枠では、何を作るかにかかわらず使い方そのものが禁止行為に当たります。

同じページの別の項目には、もっと直接的な記述もあります。

無料枠のユーザーがノートブック UI をバイパスしたり、Colab のマネージド ランタイムでウェブ UI を使用してコンテンツを生成しようとすると、ランタイムが終了することがよくあります。

出典:Google Colab よくある質問(2026年9月3日 取得)

有料プランを買えば制限は外れる

大事なのは、これが「Colab では画像生成をするな」という話ではないことです。同じ文の続きにこう書かれています。

こちら からいずれかの有料プランを購入し、コンピューティング単位数の残量をプラスに維持すると、これらの制限を解除できます。

出典:Google Colab よくある質問(2026年9月3日 取得)

つまりColab の線は「有料か無料か」で引かれています。成人向けかどうかとは別の軸です。無料で回そうとしたときだけ止まる、という構造になっています。

AWS SageMaker Studio Lab は「学習と教育のため」と書かれている

無料でGPUが使える口として、AWS の SageMaker Studio Lab も名前が挙がります。こちらも規約を読みました。

まず、AWS の禁止用途ポリシーには成人向けの表現を禁じる条項がありません。9,025字を通して pornography も adult も obscene も出てこず、性に関わるのは児童の性的搾取または虐待を助長するコンテンツの1項目だけでした。

線が引かれているのは別の場所です。AWS のサービス条項の60.3.6項に、Studio Lab についての定めがあります。

Amazon SageMaker Studio Lab is provided for training and educational purposes and is not intended for production

出典:AWS Service Terms 60.3.6(2026年9月3日 取得)

学習と教育のために提供されるもので、本番の用途は想定していないという書き方です。同じ項には、処理したコンテンツが利用者の地域外のリージョンに保存されうることも明記されています。

つまりColab も Studio Lab も、止めているのは「何を作るか」ではなく「どう使うか」です。成人向けかどうかを条項で判断するタイプの規約ではありません。この2社だけ、分類を別枠にしたのはそのためです。

この2社をどう読むか

  • Colab の無料枠は、ウェブUIを使うこと自体が禁止行為に当たる。有料プランを買えば外れる
  • Studio Lab は学習と教育のために提供されていて、本番の用途は想定されていない
  • どちらも成人向けかどうかで線を引いていない。禁止用途ポリシーにその条項がない
  • そのかわり、続けて使えるかどうかの保証は弱い。作りかけの環境を置きっぱなしにしない

料金表を見るのにログインが要るのは Colab だけだった

もうひとつ、15社を回っていて Colab だけに起きたことがあります。料金ページを開いても金額が表示されません。Googleアカウントでのログインを求められ、本文として取得できたのは「Sign in」の1語だけでした。

確かめたこと 15社の結果 意味
ログインせずに料金が読めるか 14社は読める。Colab だけ読めない 比較の前提がそろわない
ログインせずに規約が読めるか 14社は読める。TensorDock は取得できず 契約前に確認できるか
成人向けの記述の有無 明示禁止4社/法令基準1社/違法のみ2社/記述なし6社/用途制限2社 作れるものが変わる

この記事ではColab の月額は載せていません。ログインしないと読めなかったからです。取れなかった数字を、他所の記事から写して埋めることはしません。

GPUを借りるのとAPIを叩くのは、1時間あたり何枚で逆転するのか

1時間に何枚出せば「GPUを借りる」が安くなるか(getimg.ai と比べた場合)Vast.ai 3090 最安95枚/時Vast.ai 4090 最安176枚/時RunPod A5000366枚/時さくら DOK V100491枚/時PICSOROBAN972枚/時RunPod 40901,004枚/時APIを1本で回したときの実測上限 923枚/時
赤い線より右にある口は、APIを1本で回している限り追い越せない当編集部が各社の料金と実測の生成時間から算出(2026年9月3日)
GPUが安くなる分岐点(枚/時)Vast.ai 3090 最安95枚Vast.ai 4090 最安176枚さくら DOK V100491枚PICSOROBAN972枚RunPod 40901,004枚赤い線=APIの実測上限 923枚/時
赤い線より右にある口は、APIを1本で回している限り追い越せない当編集部が各社の料金と実測の生成時間から算出(2026年9月3日)

ここまで時間単価の話をしてきましたが、画像生成APIは枚数で課金されます。単位が違うので、そのままでは比べられません。

そこで比べられる形にひとつだけ落としました。次の割り算です。

分岐点の出し方

分岐点(枚/時) = クラウドGPUの1時間の値段 ÷ APIの1枚の値段

この枚数を1時間に出せるなら GPU を借りたほうが安く、それを下回るならAPIのほうが安いということになります。使ったAPIの単価は、当編集部が実際に課金して確かめた値です。

サービス 1時間の値段 getimg.ai と比べた分岐点 Venice AI と比べた分岐点
Vast.ai RTX 3090 最安 11.1円 95枚/時 7枚/時
Vast.ai RTX 4090 最安 20.7円 176枚/時 13枚/時
RunPod RTX A5000 42.9円 366枚/時 27枚/時
さくら 高火力 DOK V100 57.6円 491枚/時 36枚/時
Vast.ai RTX 4090 中央値 58.9円 502枚/時 37枚/時
RunPod RTX 3090 79.5円 678枚/時 50枚/時
ConoHa AI Canvas 無料枠内 110円 938枚/時 69枚/時
PICSOROBAN 114円 972枚/時 72枚/時
RunPod RTX 4090 117.7円 1,004枚/時 74枚/時
ConoHa AI Canvas 超過分 396円 3,376枚/時 249枚/時

getimg.ai は SD 1.5 系で512×768、25歩の設定で1枚0.00073728ドル(0.12円)。Venice AI は1枚0.01ドル(1.59円)です。単価が13.6倍違うので、分岐点も大きく離れます。

APIは1枚何秒で返るのか。実際に出して測った

所要時間の測定に使った生成画像2枚。左がgetimg.aiの512×768、右がVenice AIの768×1024
測定に使った実物。左が getimg.ai で3,900ミリ秒、右が Venice AI で5,159ミリ秒当編集部が同じ文面のプロンプトで生成(2026年9月3日)

分岐点の表を出しただけでは、まだ足りません。「1時間に1,004枚」が現実的な数字なのかどうかが分からないからです。

そこで、APIに同じプロンプトを送って1枚あたりの所要時間を実測しました。2社それぞれ5枚ずつ、通信を投げてから画像が手元に届くまでを測っています。

API 成功 最短 中央値 最長 1本で回したときの上限
getimg.ai 5枚中5枚 3,810ミリ秒 3,900ミリ秒 5,783ミリ秒 923枚/時
Venice AI 5枚中5枚 5,063ミリ秒 5,159ミリ秒 5,532ミリ秒 698枚/時

getimg.ai は512×768で25歩、Venice AI は768×1024でどちらも同じ文面のプロンプトです。返ってきた10枚はすべて開いて中身を確認しています。

この実測が、分岐点の表の読み方を変えた

getimg.ai を1本で回したときの上限は923枚/時でした。ここで分岐点の表に戻ります。

比べる相手 分岐点 1本で届くか
Vast.ai RTX 4090 最安 176枚/時 届く。5倍以上の余裕がある
さくら 高火力 DOK V100 491枚/時 届く
PICSOROBAN 972枚/時 届かない
RunPod RTX 4090 1,004枚/時 届かない
ConoHa AI Canvas 超過分 3,376枚/時 まったく届かない

つまりRunPod で RTX 4090 を借りるより getimg.ai を叩くほうが安い、という状態は、APIを1本ずつ順番に回している限り崩れません。崩すには同時に複数の生成を走らせる必要があります。

この計算の前提

  • APIの所要時間は当編集部の回線から測った値で、時間帯や混雑で動く
  • 借りたGPUで1時間に何枚出せるかは、モデル・解像度・歩数で大きく変わる
  • 人が操作しながら使うと、GPUが遊んでいる時間のぶんだけ実効の枚数は落ちる
  • 逆にAPIは並列に投げれば上限が上がる。1本で回した場合の数字として読む

ここで効いてくるのが「人が操作している時間も課金される」ことです。時間貸しのGPUは、プロンプトを考えている間も、出てきた絵を眺めている間も料金が動きます。枚数で払うAPIには、この待ち時間の費用がありません。

どの設定が生成時間と結果を左右するのかはStable Diffusionの設定はどれが効くのか!CFG・Steps・サンプラーを全部振って測った【2026年版】で100枚以上を出して調べました。歩数を50から25に落とすだけで所要時間はほぼ半分になります。時間課金の口を使うなら、ここは直接お金に効きます。

Venice AI は既定で透かしが入る

測定中に気づいたことがひとつあります。Venice AI は指定を1つ忘れると、画像の左下に自社名の透かしを焼き込んで返します。リクエストに透かしを消す指定を足すと入りません。

同じ「1枚いくら」でも、返ってくる物が同じとは限りません。単価だけを並べた表では、この差は見えません。

料金表に載っていない費用が2つある

RunPod のボリューム料金は、止めているときのほうが高いGPUを動かしている間0.10ドル/GB/月50GBなら月5ドル(796円)GPUを止めている間0.20ドル/GB/月50GBなら月10ドル(1,591円)SDXLのモデルは1本6.46GB。8本置けば51.7GB1か月まったく使わなくても、置いておくだけで1,591円かかる計算になるコンテナ側のディスクは 0.10ドル/GB/月。ネットワークストレージは1TB未満で0.07ドル
止めているほうが単価が高い。使わない月ほど割高になる出典:RunPod Pricing(2026年9月3日 取得)
止めているときのほうが高い動かしている間0.10ドル/GB/月止めている間0.20ドル/GB/月50GB置くと停止中でも月1,591円SDXLは1本6.46GB
止めているほうが単価が高い。使わない月ほど割高になる出典:RunPod Pricing(2026年9月3日 取得)

時間単価を比べただけでは見えない費用が2つあります。ひとつはモデルを置いておく費用、もうひとつは環境を作り直す手間です。

置いておくだけで課金される。しかも止めているほうが高い

RunPod の料金ページには、GPUの時間単価とは別にストレージの表があります。読むとこうなっていました。

ストレージの種類 状態 単価
コンテナのディスク 稼働中 0.10ドル/GB/月
ボリューム 稼働中 0.10ドル/GB/月
ボリューム 停止中 0.20ドル/GB/月
ネットワークストレージ 1TB未満 0.07ドル/GB/月
ネットワークストレージ 1TB以上 0.05ドル/GB/月

止めている間のほうが単価が2倍です。直感と逆に見えますが、動いていないマシンのディスクを確保し続ける必要があるためです。

実際の金額に直します。Civitai でダウンロード数の多い SDXL のチェックポイント23本を調べたところ、ファイルの大きさは中央値で6.46GBでした。8本入れれば51.7GB。LoRA を足せば50GBはすぐに超えます。50GBを置いたまま1か月使わなかった場合、10ドル、日本円で1,591円が発生します。1時間も回していなくてもです。

置き場のとり方で変わること

  • 使うたびにモデルを取り直せば保管費はゼロ。そのかわり毎回ダウンロードの時間がかかる
  • ネットワークストレージに置けば1GBあたり0.07ドルまで下がる
  • ConoHa AI Canvas と PICSOROBAN は月額にストレージが含まれるので、この計算が要らない
  • Vast.ai は貸し手のマシンごとの条件になるため、借りる前に確認する

もうひとつは、毎回ゼロから作り直す手間

素のGPUを借りると、届くのはOSとドライバだけです。そこから AUTOMATIC1111 なり ComfyUI なりを入れ、モデルを取ってきて、拡張機能を入れる作業が要ります。

この作業時間も、時間貸しなら課金対象です。1回30分かかるなら、RunPod の RTX 4090 で58.9円。月に10回やれば589円になります。イメージを保存しておけば短縮できますが、その保存にまたストレージ代がかかります。

ConoHa AI Canvas と PICSOROBAN の単価が高いのは、この部分を肩代わりしているからです。1時間110円台という数字は、環境構築が済んだ状態から始められることの値段だと考えると納得がいきます。

用途で選ぶとどうなるか

何をしたいかで、選ぶ口が変わる月10時間まで・環境構築をしたくないConoHa AI Canvas1,100円で10時間。超えると396円/時成人向けは規約第7条で不可とにかく安く長く回すVast.ai4090が最安20.7円/時。相場なので変動する環境は自分で作る。規約に成人向けの記述なし枚数が少ない・待ち時間に払いたくない画像生成API1時間176枚を下回るならAPIが安いモデルは提供されている範囲だけLoRAを自分で学習させるConoHa スタンダード以上PICSOROBAN は学習機能がない素のGPUなら自分で組めば可能料金は2026年9月3日の実測。1ドル159.09円で換算
用途で分けると4つ。時間の長さと、作りたいものの中身で決まる当編集部が実測をもとに作成(2026年9月3日)
何をしたいかで選ぶ口が変わる月10時間まで・手軽さ優先ConoHa AI Canvas1,100円で10時間まで安く長く回すVast.ai4090が最安20.7円/時枚数が少ない画像生成API1時間176枚を切るなら安いLoRAを学習させるConoHa スタンダード以上PICSOROBANは学習不可
用途で分けると4つ。時間の長さと、作りたいものの中身で決まる当編集部が実測をもとに作成(2026年9月3日)

ここまでの実測をまとめて、使い方ごとに整理します。値段と規約の両方を見ないと決まりません。

月に10時間ほどで、環境構築をしたくない場合

ConoHa AI Canvas のエントリーが向いています。1,100円で10時間ぶんが付き、申し込んだその日にブラウザから AUTOMATIC1111 が立ち上がります。国内のデータセンターで動いていて、日本語で問い合わせができます。

気をつけるのは10時間を超えたところです。そこから先は1時間396円になるので、月20時間なら5,060円。この水準になると、素のGPUを借りて自分で組んだほうが安くなります。

そして規約第7条(4)により、露骨な性的表現を含むプロンプトの入力は禁止されています。ここは料金とは別の判断軸です。

とにかく安く、長い時間回したい場合

Vast.ai です。RTX 4090 が最安20.7円、3090なら11.1円。8時間つないでも200円を切ります。規約に成人向けの表現に関する記述はなく、禁止は違法・差別・中傷といった一般条項だけでした。

そのかわり、次の点は覚悟が要ります。

Vast.aiで割り切ること

  • 貸し手は個人のこともある。どこの誰のマシンかは選ぶときに確かめる
  • 値段は相場なので、同じ額でずっと借りられる保証はない
  • 環境は自分で作る。AUTOMATIC1111 も ComfyUI も自分で入れる
  • 作業したデータは自分の手元にも残しておく

出す枚数が少ない場合

クラウドGPUを借りずに、画像生成APIを叩くほうが安く済みます。分岐点の表で見たとおり、1時間に176枚を下回るなら Vast.ai の最安より安く、1時間923枚まではAPIを1本で回せます。

そもそも「1時間に176枚」は、人が絵を選びながら作る速さではありません。プロンプトを考えて、出して、見て、直す。この繰り返しなら1時間に数十枚がいいところです。その領域では、時間で払う仕組みは不利になります。

アニメ調で出したいなら、当サイトで実際に回して確かめた口をPromptchan AI(プロンプトちゃんAI)の使い方や登録方法、価格をレビューにまとめています。プロンプトの組み方から先に固めたいならAI美女の生成方法とおすすめプロンプトのほうが早いはずです。

LoRAを自分で学習させたい場合

ここは選択肢が絞られます。PICSOROBAN には学習機能がありません。ConoHa AI Canvas はスタンダード以上のプランでのみ使えます。素のGPUを借りるなら学習用のツールを自分で入れる必要があります。

学習は生成よりずっと長くGPUを占有するので、時間課金の口では費用が読みにくくなります。先に手順と所要時間の見当をつけてから始めたほうが安全です。

成人向けの表現を含むものを作りたい場合

規約で分けると、選べる口は次のようになります。

サービス 規約上の扱い 時間単価 環境構築
Vast.ai 成人向けの記述なし 11.1円から 自分で作る
Lambda 成人向けの記述なし 109.8円から 自分で作る
GPUSOROBAN 成人向けの記述なし 50円から 自分で作る
さくら 高火力 DOK 日本の法令が基準 57.6円 自分で作る
Paperspace 違法なものだけ禁止 公式ページで確認 自分で作る
ThinkDiffusion 規約に1語もなし 公式ページで確認 済んでいる
RunPod 明示禁止 42.9円から 自分で作る
ConoHa AI Canvas 明示禁止 110円 済んでいる
PICSOROBAN 明示禁止 114円 済んでいる

表を眺めると、ひとつの傾向が浮かびます。環境構築が済んでいる口ほど、規約が厳しくなっています。例外は ThinkDiffusion だけで、こちらは規約に該当する語が1つもありませんでした。

なお、ここで見ているのはクラウド事業者の規約だけです。その上で動かすモデルには、また別のライセンスが掛かります。両方を通す必要があるので、モデル側の許諾を800本ぶん数えた記事もあわせて確認してください。クラウド事業者が許していても、モデルのライセンスが生成物の商用化を禁じていることがあります。

作りたいものが決まっているなら、プロンプト側の話はAIで下着を描くプロンプト20種AIイラストの服のプロンプトで、同じキャラクターと同じ乱数の種を使って全部出して確かめています。

よくある質問

結局いちばん安いのはどこですか?

24GBのGPUで比べると、2026年9月3日の実測ではVast.ai の RTX 3090 が1時間11.1円で最安でした。ただしこれは相場の最安値で、その1台が借りられるとは限りません。中央値で見ると同じ3090が23.9円になります。定価で安定しているところなら、さくらインターネットの高火力 DOK が1時間57.6円です。

クラウドGPUを使えば、生成した画像は自分のものになりますか?

サービスによります。ConoHa AI Canvas は利用規約第6条で「生成画像に関する著作権及びその他の知的財産権は、生成時点で会員に帰属する」と明記しています。素のGPUを貸す会社は、そもそも生成物について何も定めていないことがほとんどです。ただしどちらの場合も、使ったモデル側のライセンスは別に効きます。Civitai などで配布されているモデルには商用利用の可否が個別に設定されていて、人気800本を数えたところ「生成した画像を売ってよい」が付いていたのは67.8%でした。そちらの確認も要ります。

無料で使う方法はありますか?

Google Colab の無料枠がよく紹介されますが、公式のよくある質問には「ノートブックUIをバイパスした、主にウェブUIを介したやり取り」が無料枠での禁止行為として書かれており、警告なしで強制終了される可能性があるとされています。AUTOMATIC1111 も ComfyUI もこれに当たります。有料プランを購入すれば制限は外れます。さくらインターネットの高火力 DOK には新規利用で3,000円分の無料枠が付く案内が出ていました。

Vast.aiは個人のパソコンを借りることになると聞きましたが、危なくないですか?

Vast.ai は GPU を持っている人が貸し出す市場なので、データセンターの設備もあれば個人のマシンもあります。借りる前に貸し手の情報を見て選べます。作業データは自分の手元にも残しておくのが前提だと考えたほうがよいです。なお、出来上がった画像そのものに生成時の設定が残る問題は、どこで動かしても同じように起きます。画像に残る26項目を実物で調べた記事で、公開されている画像11件を開いて確かめました。

ConoHa AI Canvas の無料時間はどうやって数えられるのですか?

WebUIを起動している時間で数えられます。生成した枚数ではありません。1枚も出さずに開いているだけでも減ります。コントロールパネルを操作しているだけなら発生せず、自動終了のタイマーもあります。枚数の上限はないので、時間内に集中して回すほど単価は下がります。

RunPod は成人向けを禁止しているのに、なぜよく紹介されているのですか?

この記事で確かめたのは書面に何と書かれているかだけです。利用規約には pornography or graphic adult content が許可されないコンテンツとして明記されています。紹介記事が多いことと、規約に書かれていることは別の話です。判断の材料としては、まず原文を見るのが確実です。

アニメ調と写真調で、選ぶサービスは変わりますか?

クラウドGPUを借りる場合は変わりません。絵柄はモデルで決まるので、どのGPUを借りても同じモデルを入れれば同じ系統が出ます。変わるのは画像生成APIを使う場合です。APIは提供されているモデルしか使えないため、アニメ調が得意な口と写真調が得意な口が分かれます。二次元の絵を狙うならアニメや二次元のイラストが作れる生成AIをまとめた記事のほうが近道です。

料金はドル建てですか、円建てですか?

この記事で扱った15社のうち、円建てで請求されるのは ConoHa AI Canvas、PICSOROBAN、GPUSOROBAN、さくらインターネットの4社です。残りはドル建てなので、為替で実際の支払額が動きます。この記事の円換算は1ドル159.09円(2026年9月3日)で計算しています。

まとめ

15社の料金ページと利用規約を2026年9月3日に開いて、数字と条文を取りました。分かったことを並べます。

値段について分かったこと

  • 同じ RTX 4090 が、Vast.ai の最安20.7円と RunPod の117.7円で5.7倍違った
  • Vast.ai は相場なので、30分ほどで5090の最安が27.6%下がった。その後は動かない時間帯もあった
  • ConoHa AI Canvas は無料の10時間を超えると、110円/時から396円/時へ3.6倍になる
  • PICSOROBAN は1分1.9円の一本値で、単価が途中で跳ねない。ただしポイントは30日で消える
  • RunPod のボリュームは、止めている間のほうが単価が2倍。50GBを置くだけで月1,591円
  • 料金表を見るのにログインが必要だったのは、15社のうち Google Colab だけ

規約について分かったこと

  • 成人向けの表現を名指しで禁止していたのは4社。RunPod、Novita、ConoHa AI Canvas、PICSOROBAN
  • そのうち2社は国産の Stable Diffusion 専用サービス。国産だから緩いということはなかった
  • ConoHa AI Canvas が禁じているのは生成物ではなく、プロンプトを入力する行為そのもの
  • 同じハイレゾでも、素のGPUを貸す GPUSOROBAN の規約にはポルノの語がなく、PICSOROBAN にはある
  • さくらインターネットだけが「適用法令の下でわいせつ」と書き、日本の法令を基準にしていた
  • ThinkDiffusion は44,115字の規約に、成人向けに関わる語が1つも出てこなかった

GPUを借りるかAPIを叩くか

時間で払う仕組みと枚数で払う仕組みは、「1時間に何枚出すか」で逆転します。

getimg.ai の単価で計算すると、Vast.ai の RTX 4090 最安を上回るには1時間176枚、RunPod の RTX 4090 なら1,004枚が必要です。そしてAPIを1本ずつ順番に回したときの実測上限は923枚/時でした。つまりRunPod の4090については、この条件では追い越せません。

人が絵を選びながら作る速さは、1時間に数十枚です。その使い方なら、時間で払う仕組みは割高になります。逆に、決まったプロンプトで一気に大量に出す用途なら、安いGPUを借りて回し続けるほうが有利になります。

最終的な並び

用途 選ぶ口 実測の単価 成人向けの規約
月10時間まで・すぐ始めたい ConoHa AI Canvas 1,100円/月+10時間 第7条(4)で禁止
安く長く回す Vast.ai 3090が11.1円/時 記述なし
国産で秒単位に刻む さくら 高火力 DOK 0.016円/秒 日本の法令が基準
単価を跳ねさせたくない PICSOROBAN 1.9円/分 第17条で禁止
定価で安定させたい RunPod A5000が42.9円/時 明示禁止
枚数が少ない 画像生成API 1枚0.12円から APIごとに異なる

クラウドGPUは、グラフィックボードを買わずに Stable Diffusion を動かすための現実的な手段です。1時間20円台から同じ4090が使えるのは事実でした。

ただし決め手は単価だけではありません。止めている間の保管費、無料時間を超えた瞬間の跳ね上がり、そして規約に何が書いてあるか。この3つを先に確かめておけば、契約したあとで困ることはかなり減らせます。

ConoHa AI Canvas 公式サイト

出典

料金ページ

利用規約・禁止用途ポリシー

実測と算出について

時間単価の円換算は1ドル159.088772円(2026年9月3日 0時2分 UTC 時点のレート)で計算しています。分岐点の枚数、実質の時間単価、保管費の月額は当編集部で算出しました。

画像生成APIの所要時間は、2026年9月3日に当編集部の回線から2社に5枚ずつ送って測った実測値です。返ってきた画像はすべて開いて中身を確認しています。1枚あたりの単価は請求ページの表示にもとづきます。

モデルの容量は、Civitai でダウンロード数の多い SDXL のチェックポイント23本のファイル容量を取得し、その中央値を使いました。6.46GB です。

料金と規約は変更されることがあります。この記事の内容はすべて2026年9月3日に取得したものです。契約の前に、必ず各社の公式ページで最新の内容を確かめてください。

-画像生成の方法やコツ